2026年2月6日(金)、東京都目黒区大岡山北口商店街に、障がいのある方と多様な人々が“はたらく”について触れ、交流を深めるコミュニティカフェ「しいちゃんのカフェ – C’s Café – 」がオープンします。特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボが運営するこのカフェは、すべての人が働きがいのある人間らしい仕事(ディーセントワーク)を享受できる社会の実現を目指し、地域に新たな拠点を提供します。

カフェ外観デザイン案

「しいちゃんのカフェ – C’s Café – 」が目指すもの

「しいちゃんのカフェ」は、「はたらくこと」をキーワードに、障がいのある人、学生、大学関係者、企業関係者、そして地域住民が気軽に立ち寄り、美味しいコーヒーや紅茶、焼き菓子を楽しみながら対話できる場となることを目指しています。

このカフェは、これまでアルバイト経験の機会が少なかった障がいのある学生にとって実践的なトレーニングの場を提供します。また、多様な背景を持つ人々が出会い、お互いに学び合う対話の場を創出することで、ディーセントワークの理念を広めるハブとしての役割を担います。

カフェ外観

トレーを運ぶ様子

「equalto(イクォルト)」の取り組みも体感できる場

カフェでは、ディーセントワーク・ラボがアクセンチュア株式会社、アッシュコンセプト株式会社と協業して取り組むデザインプロジェクト「equalto(イクォルト)」の活動も紹介されます。equaltoは、障がい者の社会参加と自立支援を目的とし、就労支援施設での生産を前提に「デザインによる付加価値」と「作り手にとってのバリアフリー」を両立させた商品の開発を目指しています。2013年のデザインアワードから10年以上にわたり、この活動は継続されています。

equaltoのチャーム

equaltoの商品

障がいのある若者の就学・就労支援「ableto(エブルト)」のオフライン拠点としても

また、このカフェは、障がいや特性のある若者の修学・就労支援プロジェクト「ableto(エブルト)」のオフラインスペースとしても活用されます。abletoは、障がいのある学生が自身の特性や強みを理解し、周囲と協働する実践経験を積む機会を提供します。同時に、企業が特性のある学生・若者への理解を深め、障害者雇用における適切なマネジメントにつなげることを目指しています。

ディーセントワーク・ラボはこれまで、障がいや特性のある学生・若者が社会に出た際の困難を軽減するため、オンラインを中心に自己理解や交流の場を提供してきました。今後は「しいちゃんのカフェ」が、学生・若者と社会人が対面で気軽に集える場となり、教育機関や企業と連携したイベントも開催される予定です。

abletoプログラムイラスト

オンライン会議の様子

「しいちゃんのカフェ – C’s Café – 」オープン情報

「しいちゃんのカフェ – C’s Café – 」は2026年2月6日(金)にオープンします。

  • 営業日時: 月曜~金曜10時~18時
  • 住所: 東京都目黒区南3-11-24 1F
  • アクセス: 東急目黒線「大岡山駅」から北へ徒歩約8分(約600m)、大岡山北口商店街内

オープンを記念し、「本プレスリリースを見た」と伝えた方、先着50名にequaltoの主力商品であるフルーツソープがプレゼントされます。

イベント開催日もあるため、詳細は公式インスタグラム(@cs_cafe_dwl)をご確認の上、ご来店ください。

スイーツの盛り合わせ

「しいちゃんのカフェ – C’s Café – 」に関するお問い合わせは、公式インスタグラムまたはメールアドレス(cs_cafe@decentwork-lab.org)より可能です。

カフェ名に込められた「しいちゃん」の物語

カフェの店名にある「しいちゃん」は、「静子」さんの愛称に由来します。約1世紀前、九段坂の近くに住んでいた静子さんは、夕暮れ時に銭湯へ出かけると、小路の曲がり角のあちこちから「しいちゃん、しいちゃん」と声がかかるほどの人気者だったと語り継がれています。英文学を学び、結婚し、娘を一人産み、34歳で終戦の年の秋に亡くなった静子さんの、語り残された思い出は多くありません。このカフェでこれから生まれる物語が、静子さんのメモワールとなることを願って名付けられました。静子さんの娘さんは、ディーセントワーク・ラボの設立当初から活動を応援している方です。

NPO法人ディーセントワーク・ラボ 代表理事の思い

ディーセントワーク・ラボ代表理事の中尾文香さんは、2008年に特別支援学校を退職した先生が運営するカフェを訪れた際の経験から、コミュニティカフェを開設したいという夢を抱きました。その先生の「カフェだと卒業生が来やすいでしょ。何かあったときに、“お茶飲みに来た”って言えると、本人も来やすいからね。」という言葉が、中尾さんの心に深く残ったといいます。

中尾文香代表理事

中尾さんは、「どんな人にも、仕事や生活の中で、いろいろなことが起こります。そんなときに、何も聞かれず、ただ、ほっと一息つける居場所があったら、明日から、また一歩踏み出せるかもしれません。」と語っています。18年の時を経て、多くの人々の応援とサポートのもと、この夢が「しいちゃんのカフェ」として形になろうとしています。この場所が、これからの「はたらく」や「つながる」を生み出し、結び直す場となることに、大きな期待が寄せられています。

NPO法人ディーセントワーク・ラボについて

NPO法人ディーセントワーク・ラボは、すべての人の「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」と「ディーセント・ロール(役割)」の実現を目指し、様々な活動を行っています。特に、ディーセント・ワークの環境が十分に整っていない障がいのある人が、個々の力を発揮することで、チームとしての成果が最大化するような職場づくりを支援し、その活動を通して、全ての人の「働く」について考えています。また、実践と研究で培った専門的知見をもとに、障がい者雇用に取り組む企業への伴走型支援も提供しています。

ディーセントワーク・ラボの関連事業は以下の通りです。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77