Last Updated on 2024年9月4日 by 菅間 大樹

本記事では、障害者とeスポーツの関係性について考えてみます。eスポーツは競技性のあるビデオゲームプレイを指し、その人気は日本国内でも急速に広まっています。eスポーツは、障害者にとっても新たな雇用促進の可能性を秘めているといえるでしょう。

eスポーツの定義と特徴

eスポーツは、ビデオゲームを競技として行うことで、プレイヤー同士の対戦や協力プレイが行われます。そのため、障害の有無に関係なく参加できるのが特徴です。

eスポーツの市場規模と今後の展望も注目されています。日本国内でも、eスポーツの市場は拡大しており、今後さらに成長が期待されています。障害者がeスポーツに参加することで、新たな雇用の機会が生まれる可能性もあるといえるでしょう。

障害者がeスポーツに参加するメリット

障害者がeスポーツに参加することには、さまざまなメリットがあります。eスポーツは身体的な制約が少ないため、障害を持つ人でも参加しやすいという点が挙げられます。また、eスポーツはチームプレイが重要なため、障害者が他のプレイヤーと協力し、共に成長する機会も提供されます。

また、eスポーツの市場が拡大し、大会やイベントが増えることで、企画運営などに関わる人も増えます。そこで雇用が生まれる可能性があります。またeスポーツのトレーニングプログラムなどが充実してくれば、コーチの需要が高まったりトレーニング施設で雇用が生まれたりすることもあるでしょう。

eスポーツの今後の期待と展望

eスポーツが障害者の雇用促進につながる可能性について、今後の期待と展望を考えてみましょう。まず、これまで述べてきたように、eスポーツが広まることは、以下の3つの点において好影響があると言えるでしょう

eスポーツがもたらす影響1:障害上の制約がある人も活躍できる可能性

eスポーツは、障害者が参加することで多くのメリットを提供しています。障害者にとっては身体的な制約がある場合でも、ゲームのスキルや知識を活かすことができます。また、eスポーツではコミュニケーションやチームワークが重要な要素となるため、障害者同士や健常者との交流も促進されます。

eスポーツがもたらす影響2:活躍の場を得ることで自己表現などが高まる

障害者がeスポーツに挑戦する事例も増えています。例えば、手や足の動きが制約される障害を持つ人々が、特殊なコントローラーやアシスト機能を活用してプレイを楽しんでいます。これらの事例は、障害者がeスポーツで自己表現や成果を上げることができることを示しています。

e-sports

eスポーツがもたらす影響3:大会やイベントに携わる障害者が増える可能性

eスポーツは、障害者の雇用促進にも大きな可能性を秘めています。eスポーツの普及により、新たな雇用が生まれることが期待されます。例えば、eスポーツチームの運営やイベントの企画運営など、障害者の能力を活かした職種が増えることで、障害者の雇用機会も広がるでしょう。

障害者がeスポーツで活躍するために必要なこととは

一方で、日本におけるeスポーツ市場はまだまだ途上で、障害者がeスポーツで活躍するための土壌が整っているとはいえません。障害者がeスポーツで活躍するためには、現在よりも適切な環境が整備される必要があります。

具体的には、障害者向けのeスポーツ施設やプログラムの充実が求められます。また、障害者がeスポーツで活躍するための支援策も重要です。例えば、障害者のための専門的なトレーニングやアシスト機能の開発などが挙げられるでしょう。

まとめ:課題はあるものの、eスポーツが障害者の活躍の場を広げたり雇用促進につながったりする可能性は高い

まとめると、障害者とeスポーツの関係性は非常に大きな可能性を秘めています。eスポーツが障害者の雇用促進につながることで、社会的な課題の解決や多様な人材の活用が期待されます。今後は、障害者がeスポーツで活躍できるような環境作りや支援策の充実が求められるでしょう。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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