障がい者の自立支援と環境保護を両立する革新的なオンラインショッピングサイト「enso(エンソウ)」が、2024年9月1日にグランドオープンしました。これは、福祉事業の総合プロデュースを手掛けるHOTAKA株式会社が立ち上げたもので、従来なら廃棄される運命にあった不良品に新たな生命を吹き込む試みです。

日常的な買い物が、社会貢献や環境保護につながる新しい形のマーケットプレイス

ensoの特徴は、B型就労支援施設で働く障がいを持つ方々が、一点一点丁寧に不良箇所をリペアし、リメイクすることにあります。これにより、通常なら捨てられてしまう商品が、魅力的な価格で消費者に提供されます。例えば、小さな傷や汚れがあるだけで販売できなかったブランド服が、熟練の技術で修復され、お得な価格で購入できるようになります。

このビジネスモデルは、複数の社会問題に同時にアプローチしています。まず、障がい者の就労機会を創出し、自立を支援します。ensoでの購入は、直接的に障がいを持つ方々の工賃につながり、彼らの経済的自立を後押しします。次に、廃棄予定だった商品を再生させることで、環境負荷の軽減に貢献します。さらに、消費者にとっては、品質の良い商品をリーズナブルな価格で入手できるメリットがあります。

サイトURL https://enso-marche.online/

今後、HOTAKAはensoを通じて、オリジナルアイテムの企画や他の就労支援施設とのコラボレーションも計画しています。これにより、消費者にとってさらに魅力的な商品ラインナップを提供すると同時に、より多くの障がい者の方々への就労機会の提供を目指すとのことです。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77