障がいのある子どもたちの声に耳を傾け、彼らのニーズに応える新しい水泳用具が誕生。一般社団法人日本障がい者スイミング協会が開発した「療育ビート板 ビッグビート板」が、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で2024年9月18日から12月15日まで先行発売されています。

障がいのある子どもたちとの対話の中で生まれた療育ビート板「ビッグビート板」

クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」での目標金額は200万円に設定され、全国へのビッグビート板の普及を目指しています。

ビッグビート板の開発は、障がい者水泳に長年携わってきた経験から生まれました。発達障害や知的障害、肢体不自由のある子どもたちにとって、従来のビート板は使用が難しく、時には体に負担をかけることもありました。軽量な子どもの体重と、成人用ビート板の強い浮力のミスマッチが、腰を反らせてしまうなどの問題を引き起こしていたのです。

この課題を解決するため、日本障がい者スイミング協会の代表である酒井泰葉氏らは、国内外の様々な水泳用具を試しました。しかし、理想的な製品が見つからなかったことから、独自の療育ビート板の開発に着手しました。

ビッグビート板の特徴は、障がいのある子どもたちの使いやすさを最優先に考えたデザインにあります。子どもたちとの対話を重ね、彼らの反応を細かく観察しながら改良を重ねました。その結果、楽しくスイミングを行いながら、自然と体の発育を促進できる画期的な水泳用具が完成したのです。

このプロジェクトの目的は、単に新しい製品を販売することではありません。ビッグビート板を通じて、日本そして世界中に水中療育の重要性を広め、障がいのある子どもたちにとってより楽しく、効果的なプール活動を提供することを目指しています。

ウェルビーイングを重視した日常生活支援の一環として、この療育ビート板は障がいのある子どもたちの水泳体験を大きく変える可能性を秘めています。詳細は、Makuakeの公式プロジェクトページ(https://www.makuake.com/project/jpasa/)ご確認ください。

療育ビート板「ビッグビート板」クラウドファンディング概要

プロジェクト名ビッグビート板でバタ足プロジェクト(https://www.makuake.com/project/jpasa/
クラウドファンディング実施期間2024年9月17日(火)~12月15日(日)
受付窓口クラウドファンディングサイト「Makuake」https://www.makuake.com/project/jpasa/
目標金額2,000,000円
返礼品開発商品の療育ビート板「ビッグビート板」  その他、障がい者水泳の書籍や水中福祉用具など
その他・各商品は限定生産とし、販売数が上限に達した時点で販売終了とします。  ・本プロジェクトにおける売上金額は返礼品送付などクラウドファンディングに関わる事業として活用いたします。詳細はWebサイトにて発表します。

「ウェルビーイングを叶えて、プールが楽しくなる」応援グッズ        ※価格は税込表示

①完成したビート板1枚

商品サイズ・重量 高さ400×幅700、厚み2.5(学校やスイミングスクールに置いてあるような一般的なビート板の約2枚分の大きさ、同じ程度の厚みです)

商品の材質製造国 日本

本体色の種類 青
5,500円(税込)

パズルフロート4個セット+ビート板1枚

パズルフロートとは?

「変形・浮き調整が可能な水中用浮き具」です。誰でも楽しく、つけると自分で浮いているような感覚になれます。パズルフロートの色は、オレンジ、イエロー、ブルーの中から1色選べます。

パズルフロートのサイズ:約40㎝四方
材質:メッシュ生地、発泡ビーズ、ボタン
商品の材質製造国 日本

20,000円(税込)

③完成したビート板1枚+書籍3冊!

10,000円(税込)

=書籍内容=

・小冊子『ハッピースイミング』1080円
・書籍『スモールステップでみるみる泳げる! 発達が気になる子への水泳の教え方』2376円
・書籍『発達障がい・グレーゾーンの子のための水中療育 からだ・こころ・ことばを育むスイミング』1760円

一般社団法人日本障がい者スイミング協会とは 

「日常生活支援」が中心のプール活動を通じて、障がいの種類や程度、難病など様々な理由に関わらず、個性や特性に合わせた個別支援をしています。それを叶える支援員の養成と共生社会の形成を目指しています。

※「先生」「コーチ」ではなく、水泳も福祉も両方できるので「支援員」と呼んでいます。

【会社概要】

社名:一般社団法人日本障がい者スイミング協会
本社所在地:東京都三鷹市下連雀3-10-6 コーポみやび106
代表理事:酒井泰葉
事業内容: 障害者水泳教室の実施、障害者水泳指導員の養成研修、障害者水泳の啓蒙活動、自治体やスイミングスクールへでの障害者水泳教室、コーディネート・コンサルティングなど
設立: 2020年3月
HP:https://jpasa.net/

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77