2024年9月24日、株式会社みらいパブリッシングから『今どき会社がうまくいく 精神障害者雇用 ~法定雇用率達成!メンタルヘルス環境も整う~』が発売されました。

人事担当者はもちろん、経営者や管理職にも手に取っていただきたい一冊

著者は20年以上にわたり、企業の人事と福祉業界の両方で精神障害者の雇用に携わってきた専門家です。この豊富な経験を基に、精神障害者の「採用」「配置」「離職防止」に関する具体的なノウハウを提供しています。

2024年から2026年にかけて、障害者雇用促進法の改正により障害者雇用率が引き上げられます。この変化に対応するため、本書は現場の視点から実践的な提案を行っています。例えば、ハローワークを介さない効果的な求人方法や、職場配置時の注意点、「モニタリング」を活用した離職対策など、即座に実行可能な戦略が詳細に解説されています。

精神障害者の雇用は「対応が難しい」と敬遠されがちですが、著者はむしろこれを全社員にとってメリットのある職場環境づくりの機会と捉えています。精神障害者の定着支援を制度化することで、障害者が長く働ける職場が実現し、結果として全社員のメンタルヘルスの向上やチーム力の強化にもつながるのです。

本書は単なる法定雇用率達成のためのマニュアルではありません。企業と福祉の両面から見たソーシャル・インクルージョンの未来像を提示しています。精神障害者雇用を通じて、多様性を受け入れ、すべての従業員がいきいきと働ける職場づくりのヒントが詰まっています。

目次

第1章 モニタリング力が職場のチーム力を高める
第2章 「個性の見極め」と「環境調整」、わかりやすい2つの観点
第3章 法定雇用率にどう向き合うかを考える
第4章 採用の前に~受入準備として大切な5つのこと
第5章 募集に際して~定着率を高める6つのポイント
第6章 離職率を下げる『定着支援』の方法とは?
第7章 精神障害者が辞めない組織の未来

著者プロフィール

田村 倫世(たむら みちよ)
精神障害者雇用支援コンサルタント
精神保健福祉士、公認心理師、キャリアコンサルタント

東京都在住。
中小企業で11 年にわたり人事を経験。
うつ病などの精神疾患による休職者や退職者の対応に苦慮した経験から資格を取得し、カウンセラーに転身。
精神障害者、生活困窮者、長期離職者など延べ2000 人以上へ、就職・復職・定着支援カウンセリングをおこなう。
また、当事者だけでなく、精神障害者を雇用する企業延べ50 社以上にコンサルティングを実施。
当事者と企業の両方をサポートすることで、就職率・復職率は常に90%を超える。
このノウハウを企業で活かすべく、大企業の障害者雇用担当に転身。
障害者雇用領域を改善し、雇用率の達成と共に、入社後2年の定着率を99%にする。
誰ひとり社会から取り残されることなく、すべての人が自分らしく活躍できる社会の実現を目指す。

ブログ : https://ameblo.jp/social-incl
X : http://x.com/michiyo_tamura

書籍概要

書名:今どき会社がうまくいく 精神障害者雇用
副書名:法定雇用率達成!メンタルヘルス環境も整う
著者:田村 倫世
発売日:2024年9月24日
価格:1760円(税込)
体裁:四六判 192ページ ソフトカバー
ISBN:978-4-434-34609-5

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77