江戸川区に新たな「共生型」看護小規模多機能型居宅介護施設が誕生

「おうちがいいけど…しろひげステイ」は、2026年3月1日に江戸川区江戸川6丁目に開所する、江戸川区初の「共生型」看護小規模多機能型居宅介護施設です。この施設は、住み慣れた地域や自宅で最期まで過ごしたいと願う人々の想いに応えるため、医療と介護の専門性を融合させたサービスを提供します。

「共生型サービス」とは、高齢者と障がい者が同じ事業所でサービスを受けられることを目的として2018年に創設された介護サービスの形態です。これにより、障がいがある人が65歳以上になっても同一の事業所でサービスを継続利用できるだけでなく、「介護」や「障がい」といった枠組みにとらわれることなく、多様化・複雑化する地域の福祉ニーズに対応することが期待されています。看護小規模多機能型居宅介護事業所における「共生型」は全国でもまだ事例が少なく、江戸川区では初めての取り組みとなります。

障がい者就労支援施設と連携した全国初の試み

「おうちがいいけど…しろひげステイ」は、隣接する障がい者就労支援施設「ひげぞ~のおいもとコーヒーファクトリー」との連動性を持つ、全国でも珍しい試みとして注目されています。同一施設内では、看護小規模多機能型居宅介護に加え、2026年5月には生活介護と短期入所のサービスも開始される予定です。

この連携により、障がいがある人の日常生活のサポートだけでなく、本人の希望や状態の変化に応じて、働くことまでを幅広く支援できる場所を目指しています。人生の各プロセスにおいて「途切れない支援」を提供することで、どのような人にも寄り添う地域包括ケアの実現に貢献します。

高齢者施設やデイサービスセンターの様々な空間を描いたイラストです。レトロな雰囲気の食堂兼居間、広々とした浴室、和風の廊下、個室の宿泊室など、利用者が快適に過ごせる工夫が凝らされた施設の様子がわかります。

ピンク色の縁取りがされたフレームに、看護帽をかぶった可愛いウサギと、手を振る白ひげのアライグマが描かれたイラストです。中央には「おうちがいいけど...」と「しろひげステイ」という日本語のテキストがあり、全体的に可愛らしい雰囲気のデザインです。

多様なニーズに応える「おうちがいいけど…しろひげステイ」の3つの特徴

この施設は、利用者の多様なニーズに応えるために以下の3つの特徴を持っています。

  1. 在宅医療の経験を活かした質の高い看護・介護サービスの提供
    年間1,500名の訪問診療と数百名以上のお看取りの実績を持つ医療法人社団しろひげファミリーの専門性が活かされています。点滴管理、褥瘡ケア、経管栄養、人工呼吸器管理といった医療処置に加え、「生活の中に医療を組み込む」ノウハウで、患者や家族の気持ちに寄り添ったケアが提供されます。
  2. 病院機能分化における「在宅復帰の橋渡し」としての役割
    急性期・回復期・慢性期いずれからの退院であっても、自宅へ安心して移行できる地域の拠点として機能します。病状や生活状況に応じた通い・泊まり・訪問看護・訪問介護の柔軟な調整や、必要に応じた連携医療機関への入院調整、退院後の受け入れといったシームレスな支援が可能です。
  3. 利用者本位のサービス提供とご家族の生活支援
    常勤の専門職スタッフが24時間365日体制で途切れないサポートを提供します。通い、泊まり、訪問看護、訪問介護を一つの事業所で一体的に提供することで、患者とご家族に安心感をもたらします。訪問診療や訪問栄養指導など、他事業との連携により、切れ目のない医療・福祉サポートが実現されます。

理事長からのメッセージ

医療法人社団しろひげファミリーの理事長である山中光茂氏は、「共生型」サービスを選んだ理由について、重症度の高い高齢者だけでなく、さまざまな身体的・精神的な障がいのある方々、難病、ひきこもりなど就労困難な方々への幅広い受け入れ態勢を目指していると述べています。隣接する障がい者就労支援施設との連携により、専門職が人生の各プロセスにおける「途切れない支援」を提供し、多様な主体や環境に配慮できる施設の運営を目指していくとのことです。

内覧会を開催、地域の関係者へ向けた説明会も

施設の開所にあたり、地域の事業所や住民の方々を対象とした内覧会が開催されます。

  • 日時: 2026年2月25日(水)~27日(金)10:00〜15:00
    • 1時間ごと(毎正時00分開始)に案内されます。
    • 11:00と14:00からは事業説明会も実施されます。
  • 場所: おうちがいいけど…しろひげステイ(東京都江戸川区江戸川6-32-7)
    • 駐車場は用意されていないため、近隣のコインパーキングまたは公共交通機関の利用が推奨されています。
  • 参加方法: しろひげ在宅診療所公式サイトからの事前申し込み、または現地での参加が可能です。

医療法人社団しろひげファミリーについて

医療法人社団しろひげファミリーは、江戸川区を中心に浦安市、市川市、葛飾区、江東区などの“江戸川エリア”で、24時間365日体制の在宅医療を展開しています。年間約1,700名の患者に対応し、単独の在宅診療所としては日本最大級の規模を誇ります。心療内科・精神科としても、ひきこもりの方々や精神疾患を持つ方々の医療的サポート、江戸川区と連携したひきこもり支援事業なども行っています。患者やご家族の心に寄り添い、「あたりまえの幸せ」を感じられる在宅での生活を提案することを大切にしています。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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