Last Updated on 2021年4月19日 by 今井 靖之

視覚障害者向け電子眼鏡事業を展開

HOYA株式会社メディカル事業部MWプロジェクト室は、HOYA株式会社より分社独立し、新会社「ViXion株式会社(読み:ヴィクシオン)」として令和3年4月1日より本格稼働します。新会社はHOYAのMWプロジェクト室メンバーを中心に構成し、「暗所視支援眼鏡HOYA MW10 HiKARI」の開発・製造・販売を継承します。

HOYA株式会社(ビジョンケア部門)では、2015年10月より、ロービジョン(何らかの原因により視覚に障害を受け「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が 狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態)の方を対象とした電子眼鏡の研究及び開発を開始しました。

世界でも市場化の例をみない(HOYA社内調査)暗所で見えにくくなる夜盲症の方々向けの暗所視支援眼鏡「MW10 HiKARI」を開発し、同社メディカル事業部に事業を移行して2018年4月より発売開始しました。
これまで、購入いただいた患者の方々や、クラウドファンディングを通じて寄贈した盲学校、眼科医・眼科学会など多方面から高い評価をいただいてまいりました。また、全国の自治体で、福祉機器である日常生活用具としての認可件数も徐々に増加し続けております。

この度、事業の意思決定スピードを上げ、利用者の方々のニーズによりきめ細やかに対応するためには、別会社として事業活動を行っていくことが最適であると判断し、分社化(スピンオフ)することにしました。新会社では、創造と革新により真に豊かな社会を目指すHOYAの理念を受け継ぎつつ、「Light the World あなたの世界に光を灯す」を合言葉に、視覚障害者の総合支援サービスを提供し、ロービジョンなどの視覚障害の方々の不安の解消に努め、視覚障害者の方々が社会へ一歩踏み出す一助となることを目指していきます。

(社名に込めた思い)
 ・見る(Vision) 価値を最大限(X)に伝える意味を込めてViXion。
(ロゴに込めた思い)
 ・患者様とViXionが踏み出す「一歩」
 ・ViXionによって照らされた少し先の「未来」

暗所視支援眼鏡 MW10 HiKARIについて

MW10 HiKARIは、独自開発の小型低照度高感度カメラで捉えた像を、明るい映像として装用者の目の前の有機ELディスプレイに投影する、眼鏡タイプのウェアラブル機器です。夜盲症の方々が本機器を装用することで、暗所においても、対象物を自然な色彩で見ることができるようになります。2021年 3月現在、MW10HiKARI は全国35の自治体で、福祉機器である日常生活用具として認可されています。(※HOYA株式会社調査。内示、公示前の自治体含む)。

ViXion株式会社

代表者:石塚隆之
所在地:東京都新宿区高田馬場二丁目14番2号1001
URL:https://vixion.jp(4月より)
Twitter:https://twitter.com/ViXion_inc
Facebook:https://www.facebook.com/ViXion_inc

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。