【内容情報】(出版社より)

―特別支援教育からインクルーシブ教育システムへ―
「障害者権利条約」を批准し、わが国でも障害者差別解消法など障害者のための法律が整備される中で、特殊教育も制度改革が行われ「特別支援教育」として小・中学校及び高等学校において特別なニーズがある児童生徒への支援が推進されている。本書では、長く心身障害学と障害者福祉の研究に携わってきた著者が、障害者問題と合理的配慮を考えていくために、国連および米国における障害者問題の展開と合理的配慮に関連する諸問題、米国における障害学生支援の実際と日本での取り組みなどについて、米国の動向とも対比させながら解説する。今後の支援制度を構築していくうえでの基礎資料として、示唆に富む内容となっている。

[出版社からのコメント]
差別や偏見の源泉の一つに挙げられるものとして無知がありますが、障害者に対して距離を置いてしまうのは、障害者と触れ合う機会がないことに大きな原因があるように思います。国として障害者のための支援制度が進められている今、本書が障害者が置かれている環境に対する理解を深めるための一助となることを願います。

[著者プロフィール]
都築 繁幸(つづき・しげゆき)
1952年愛知県生まれ。
筑波大学大学院博士課程心身障害学研究科単位取得退学。教育学博士(筑波大学)。
筑波大学心身障害学系、日本学術振興会海外特別研究員(米国ギャローデット大学)、筑波技術短期大学(現;筑波技術大学)、信州大学教育学部、愛知教育大学(理事・副学長)などを経て現在、東京通信大学人間福祉学部学部長・教授。
この間、カナダ西オンタリオ大学・米国ユタ州立大学客員研究員、名古屋大学等の非常勤講師を歴任。特別支援教育士スーパーバイザー(協会認定)及び子ども環境アドバイザー(学会認定)として学校コンサルテーション等を行い、障害者教育/福祉心理学研究を基軸に実践的・理論的研究を展開している。
「聴覚障害コミュケーション論争史」(単著、御茶の水書房)
「聴覚障害児のコミュニケーション指導」(編著、保育出版社)
「LD児の教育支援」(編著、保育出版社)
「家庭と共に進める障害児の生活づくり」(監修、黎明書房)
「地域の支援者と共に進める障害児の学びの創造」(監修、黎明書房)
「学校・家庭・地域が協働で進める障害児の学びの形成」(監修、黎明書房)
「この子らしさを活かす支援ツールⅠ・Ⅱ」(監修、ジアース教育新社)
「心理劇アプローチと小学校の通級指導教室」(共著、ジアース教育新社)
など著書論文多数。愛知教育大学名誉教授。

  • 発売日 : 2021/2/22
  • オンデマンド (ペーパーバック) : 172ページ
  • ISBN-10 : 4867261211
  • ISBN-13 : 978-4867261217
  • 出版社 : 22世紀アート
  • 言語 : 日本語

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。