【内容情報】(出版社より)

介護の日本語の最先端を走る研究者が、介護の現場の実践を通して得た実態をふまえ、介護と日本語の関係についてゼロからやさしく解説します。

「2020年度末までに約26万人、そして2025年度末までには約55万人の介護人材が必要(本文より)」であり、そのかなりの部分を外国人介護者でカバーしていくことが国の方針として決まっており、2020年代に留学生をしのぐ数になることは確実です。しかも、介護系の学習者には高いレベルの日本語教育が必要となっています。

その介護人材の受け入れ制度、それぞれの日本語能力のハードル、そして、介護の仕事をするために必要な普遍的な日本語能力の基礎を考えて、具体的に介護のCan-do に落とし込む道筋をしっかり説明しました。CEFRの観点から介護のCan-doを軸に進めていく授業の方法が見えてきます。

介護福祉士の試験対策や、個別の教材の紹介などもあり、代表的な教材をとりあげて具体的な使い方も解説しています。介護の日本語教育を考え始めた時に、最初に必要なすべてがつまっています。

・話し、聞き、書き、読み、と4つの技能をフル回転させる必要がある介護の現場の実態
・介護現場の業務日誌ってどんなもの?手書き?入力?
・同僚と栄養士と家族と…いろんな人が相手。ポスター、お知らせ、ニュースレター、不特定多数のために発信することも。
・国家試験で必要とされる日本語のレベルは?対策のポイントは?
・今後重要な目安となる『JF日本語教育スタンダード参照 介護の日本語Can-do ステートメント』(KCDS)とは何か?
・国家試験対策、私の実践例
・介護の教材の特徴と個性、足りないもの、補うべきこと。
・介護の日本語教育に触れてみたい。最初の一歩はどうしたらいい?

□ 日本語教師読本シリーズについて

新しい時代の日本語教師に必要な、勉強の方法、法律の知識、ICT、など、多様な知識をその道の研究者や専門家に書いていただくシリーズです。手軽に買えるブックレットスタイル。

  • 発売日 : 2021/3/8
  • オンデマンド (ペーパーバック) : 81ページ
  • ISBN-10 : 4907031572
  • ISBN-13 : 978-4907031572
  • 出版社 : webjapanese
  • 言語 : 日本語

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。