【内容情報】(出版社より)
知的障害のある人も認知症になることがある。
このように伝えると、多くの人からひどく驚かれることが多々ある。おそらく理由は二つある。まずは「本当に、知的障害者も認知症になるのですか」?というもので、次に「知的障害と認知症の区別はつかないでしょう、診断は不可能ではないですか」?というものである。実際、知的障害のある患者が認知機能の低下を疑われて病院を受診しても、診察すら受けられないことがある、と聞く。
本書は、これらの二つの疑問に明確な答えを与えてくれる。そして、一般の人々よりも認知症を発症する可能性の高い知的障害のある人に対する支援の方法について、家族や支援者は知的障害のある人に対し「何をしたらいいのか」「どしたらいいのか」という点に焦点を当てて詳しく紹介する。
また、本書は英国の書籍の翻訳であることから、日本における知的障害と認知症がある人を取り巻く環境に対応するべく、監訳者2人による社会福祉の観点からの解説と医学の観点からの解説を収録した。
日本語版刊行に寄せて(カレン・ウオッチマン)
Chapter.1はじめに
Chapter.2認知症とは何か Chapter.3健康上の変化に気づく
Chapter.4認知症について話し合う
Chapter.5認知症診断後の支援対策
Chapter.6これから何が起こるのでしょうか Chapter.7おわりに
監訳者による「解説」と「あとがき」 知的障害のある人が、認知症になるということ、そして、知的障害と認知症とともに良く生きるということ(竹内千仙)
日本の知的障害と認知症がある人の支援状況を踏まえながら(木下大生)
- 発売日 : 2021/4/30
- 単行本 : 184ページ
- ISBN : 978-4877987824
- 出版社 : 現代人文社
- 言語 : 日本語