【内容情報】(出版社より)
月刊薬事2021年8月号(Vol.63 No.11)
【特集】見逃せない痛みと根拠がわかる 頭痛薬の使い方
企画:平田 幸一(獨協医科大学 副学長)
わが国における一次性頭痛の患者は片頭痛だけでも約840万人いると推定され、重症化に伴う悪心・嘔吐や光・音過敏は、QOLへ大きな影響を及ぼします。また、二次性頭痛の原因には生命予後に関わるものもあり、迅速かつ正確な診断、治療が重要となります。
2021年にはガルカネズマブ、エレヌマブ、フレマネズマブなどのカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)関連治療薬がわが国でも上市され、頭痛治療は変革期を迎えつつあります。一方で、頭痛薬の効果は個人差が大きく、薬剤使用による頭痛も起こりうるため、適切な薬学的管理が求められます。
本特集では薬剤師がおさえておきたい頭痛の分類や治療の考え方、病態に応じた頭痛薬の使い方などについて最新の知見を踏まえて解説します。
■特集にあたって
・・・平田 幸一
■頭痛の分類(ICHD-3とはなにか)
・・・滝沢 翼、伊庭 知里、鈴木 則宏
■頭痛治療の考え方
・・・菊井 祥二、竹島 多賀夫
■一次性頭痛の治療
◇片頭痛の急性期薬物療法
・・・齊藤 達郎、寺山 靖夫
◇片頭痛の予防薬物療法
・・・伊藤 康男、伊藤 護之、荒木 信夫
◇片頭痛の新規薬物療法
・・・柴田 護
◇緊張型頭痛の薬物療法
・・・永田 栄一郎
◇群発頭痛の薬物療法
・・・今井 昇、杉上 香織
◇漢方薬による治療
・・・伊藤 護之、山元 敏正
■二次性頭痛の治療
◇頭頸部血管障害による頭痛の治療
・・・小林 聡朗、竹川 英宏、鈴木 圭輔
◇非血管性頭蓋内疾患による頭痛の治療
・・・柴田 靖、松村 明
◇薬剤により生じる頭痛の治療
・・・雨澤 奈津美、辰元 宗人
◇薬剤の使用過多による頭痛の治療
・・・渡邉 由佳、五十嵐 久佳
■薬剤師がおさえておくべき頭痛対策
◇非薬物療法
・・・團野 大介
◇患者教育
・・・税所 裕子、坂井 文彦
【取材】
◆Report ワクチン集団接種の「トラブル再発防止」を徹底
・・・古河薬剤師会
【連載】
◆グラトレ[17]
全身性エリテマトーデスでプレドニゾロン、タクロリムス、ヒドロキシクロロキンを内服中の21歳・女性(焼肉店勤務)。今回は腹痛と下痢で受診し、急性腸炎のため入院。入院3日目に入院時に提出された血液培養から細菌が検出された。提案は?
・・・浦上 宗治
◆循薬ドリル[4]
心不全の病態評価を薬物治療のフォローに活かそう──これまでの知識のおさらい
・・・梶原 洋文
◆ゆる~く覚える配合変化[12]
ハンプRはダパンプ?
・・・相澤 学
◆臨床ですぐに使える 薬学トリビア[40]
相互作用でよくみるセント・ジョンズ・ワートって何?
・・・宮川 泰宏
◆多職種によ~く伝わる 薬学的思考を活かした診療録記載のまとめ方[8]
用法・用量の評価、変更の提案(腎機能評価編)──その2
・・・岩川 真也、浦田 元樹
◆購買適正化で病院経営強化 目からウロコの薬価交渉術[47]
令和3年度上期薬価交渉の論点──再算定品目をどう扱うか
・・・中野 一夫
◆児童精神科医が伝えたい 子どものメンタルヘルス[19]
インターネット時代の子どもたち――ゲームをすることの利点と問題点
・・・宇佐美 政英
◆添付文書からRMP、審査報告書まで 新薬ななめ読み[10]
エドルミズR錠50mg(アナモレリン塩酸塩)
・・・鈴木 信也
◆ジャーナルクラブの広場
・・・齊藤 順平/三星 知/桑原 秀徳/鈴木 大介/段林 正明/佐藤 史織/木村 友絵、木村 利美/Lisa Holle、鈴木 真也
- 出版社 : じほう
- 発売日 : 2021/8/2
- 雑誌 :