【内容情報】(出版社より)

◆内容紹介
「ひらがなが読めない」「自分の年齢が言えない」「数の概念がない」とないないづくしで小学校に入学した長男。親がそのことに気がついてから支援したこと、取り組んだことをまとめました。小学校1年生から高校3年生までの記録。
「学習障害の子どもへのサポート記録」シリーズの1巻。

「おわりに」より
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この本を書くきっかけは、学習に困難を抱える子どもを持つ保護者向けの情報があまりに少ないな…と思ったからです。

学習が進まないのは努力が足りないからではありません。実際にコツコツ努力している長男を見ていて、どうすれば少しでも彼の力になれるか試行錯誤した十数年間でした。

インターネットで情報を調べ、平日しか受け付けていない電話を仕事の合間になんとか予約を取り、実際に子どもを検査機関に連れて行く。この世界ってRPGだったっけ?と思うほど。

仕事を続けながら子どもの支援をしていくのは無理だろうか、と悩んだことも1度ではありません。

長男が保育園児の頃よりも、今の方が大変情報が得られやすくなっています。でも、もう少し保護者や当事者が情報を探さなくても適切な支援が受けられる世の中になって欲しいと願っています。

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◆読者さまの感想より

●学習障害のことを知らなかったので、すごく勉強になりました。
生活面は問題がないとのことで、気がつくのが難しそうですね。
知っておくことで、早く気づいて対応が出来るなぁとおもいました。

●経験者でないとわからない情報や、ご家族がどのように関わったかが詳細に記載されていて学習障害に関わらず発達に不安を抱える親にはとても参考になる本だと思いました。

●幼稚園や小学生の発達障害を持つ親は、先の見えない不安が強くあると思うのですが、残念ながら周りに自分と同じような境遇の先輩がいないことが多い…。そんな親にとって、この本は先輩の姿が見れる貴重な一冊になると思いました。
あと、子供の困り事に対して具体的な対処方法ではなく、どこにどう頼っていけばいいのか考え方が書かれてあるのもすごく参考になりました。

●我が息子とは困っている部分がかなり違っているものの、親の試行錯誤する姿や学校での様子に共感しかありませんでした。
そして今後訪れる思春期の親子の関係などすごく勉強になりました。

◆目次
はじめに
学習障害とは?
長男のプロフィール
第1章 保育園生活 ~就学前に字が読めない~
 1. 小学校就学前の長男の様子
 2. 家庭で取り組んだこと
 3. 小学校就学前の準備
 4. 第1章のまとめ
 コラム 夫婦の受け止め方の違い
第2章 小学校生活 ~通級・支援級の活用~
 1. 小学校入学後に困ったこと
 2. 小学校生活~学校での支援~
 3. 小学生の自宅学習
 4. 第2章のまとめ
 コラム コンサータはいつまで飲んだ?
第3章 中学校生活 ~最大の敵、英語~
 1. 高校進学がのしかかる中学校生活
 2. 進路選択にあたり取り組んだこと
 3. 第3章のまとめ
 コラム 中学での通級利用、合理的配慮はしてもらった?
第4章 高校生活 ~新たな学びへ~
 1. 工業高校生になりました
 2. 高校卒業後はどうする?
 3. 第4章のまとめ
 コラム 長男に質問してみました
おわりに
 参考書籍
 参考サイト
 著者紹介

◆著者プロフィール
ぴーたん
高校生2人、小学生1人の3人の子を持つ母。仕事は教育関係。
ブログやツイッターにて、学習障害、読み書き困難な子どもを持つ保護者に向けた情報を発信している。

  • 出版社 ‏ : ‎‎ Independently published
  • 発売日 ‏ : ‎2023/2/6
  • ペーパーバック ‏ : ‎108ページ

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。