【内容情報】(出版社より)
ユニバーサル農業とは福祉の発想をとり入れ、障がい者、高齢者などの力も借りながら経営を強くしていくという考え方。アメリカで生まれたユニバーサルデザイン(すべての人のためのデザイン)のコンセプトをもとにした概念です。
ユニバーサル農業の取り組みで注目される京丸園(静岡県浜松市)は、水耕栽培でオリジナルな小物野菜の芽ネギ、チンゲンサイ、ミツバなどを生産しています。1996年から障がい者の受け入れを始め、現在パートを含む従業員102名のうち、22名が障がい者。作業工程を分解、細分化し、各工程の流れ、手順を明確化、標準化することで、より多くの障がい者の受け入れが可能となりました。地域の特別支援学校や民間企業の特例子会社の障がい者なども積極的に受け入れ、多様性のある組織構成で経営の拡充を図っています。
本書では、これまでの京丸園の取り組みを種々のエピソードを織り交ぜながら報告し、ユニバーサル農業の必要性、可能性を提示していきます。
- 出版社 : 創森社
- 発売日 : 2023/2/10
- 単行本 : 160ページ