【内容情報】(出版社より)

好評書の7訂版!“障害年金のプロ”が知識とノウハウを伝授!

これまでに数多くの障害年金業務に携わってきた社会保険労務士が、初めて相談を受けた際のヒアリング技術・話法から、必要書類の整備の仕方まで、多数の事例を盛り込みながらわかりやすく解説しています。
また、付録として、障害年金業務で使用する様式を収録しています。
7訂版では、眼の障害年金の認定基準、併合判定参考表の改正に対応。
法・制度改正を反映させた内容となっています。

目次
第1章 代理人の立ち位置と基本姿勢
1 障害年金業務と代理人  
2 代理人と関係三者 ――対「依頼人」  
 ● 「代理人は“誰の”代理人であるか」を正しく認識する
 ● 言い回しの工夫等により専門用語をわかりやすく伝える
 ● 最初の面談時に連絡方法等について確認しておく
 ● 依頼人の希望、メリット・デメリットを勘案して面談場所を選定する
 ● 支給決定後の受給の流れや注意点等の案内もしっかり行う
 ワンポイントアドバイス 依頼人から支給決定の連絡がない場合がある!?
3 代理人と関係三者 ――対「行政」
 ● 窓口相談員全員が障害年金業務に精通しているわけではないことを認識する
 ● 窓口によって相談対応にバラつきが見られることに注意する
 ● 「行政と一緒に手続きを進めていく」という意識を持つ
4 代理人と関係三者 ――対「医療機関・医師」
 ● 診断書作成の依頼をする前に主治医のパーソナリティーを把握する
 ● 診断書作成の依頼方法を事前に把握しておく
 ● 診断書作成の手間を減らせるような配慮をする
 ● 代理人としての立場だけでなく医師の立場にも配慮する
第2章 相談の受け方・書類の書き方
1 全体の流れ
2 依頼人(またはその家族等)との面談・ヒアリング
 ● 基本姿勢 ―「依頼人の話をよく聞く」という意識を持つ
 ● 基本姿勢 ―専門用語は極力使用しない 
 ● 問い合わせ時 ―「障害年金の受給はできない」と安易に判断しない 
 ● 問い合わせ時 ―受給できる障害の程度についてイメージを持っておく 
 ● 問い合わせ時 ―面談の日時等の調整は状況を総合的に勘案して行う 
 ● 問い合わせ時 ―面談日に書類等を持参してくれるようお願いする 
 ワンポイントアドバイス 問い合わせのルート 
 ● 事前準備 ―依頼人の傷病について最低限、概要を押さえておく 
 ● 事前準備 ―「障害認定基準」の該当箇所を読み込んでおく 
 ● 事前準備 ―説明資料を作成しておく 
 ● 面談時 ―依頼人の心身に負担をかけないよう、短時間で終わらせる 
 ● 面談時 ―依頼人との信頼関係を確立する 
 ● 面談時 ―最初の段階で初診日の見当をつける 
 ● 面談時 ―障害認定日時点で障害の状態であったか否かを確認する 
 ● 面談時 ―面談時点で障害の状態であるか否かを確認する 
 ● 面談時 ―初診日から現在までの一連の経過を確認する 
 ● 面談時 ―手続きの進め方について基本方針を説明する 
 ● 面談時 ―主治医に代理人の訪問について伝えるよう依頼する 
 ● 面談時 ―障害状態該当、年金額についての断言的な回答は避ける 
 ● 面談時 ―有償で請け負う場合には報酬体系についてしっかり説明しておく 
3 年金記録の確認
 ● 確認すべき事項 ―直近1年要件
 ● 確認すべき事項 ―原則的な要件(3分の2要件) 
 ● 確認すべき事項 ―初診日が平成3年5月1日前にある場合の保険料納付要件 
 ● 確認すべき事項 
    ―「保険料納付済期間」「保険料免除期間」に含められるか否か 
 ● 確認後の処理 ― 一覧表化して確実にチェックする 
 ● 確認後の処理 ―年金額を試算する 
 ワンポイントアドバイス 共済加入期間について 
4 受診状況等証明書の取得  
 ● 作成依頼 ―医療機関に連絡をとる 
 ● 作成依頼 ―作成依頼書を作成する 
 ● 受診状況等証明書の受取り ―できる限り直接医療機関に取りに行く 
 ● 受診状況等証明書の受取り ―不備がある場合、修正をお願いする 
 ● 取り直す必要がある場合の対応 ―次の病院に作成依頼をする 
 ● 取り直す必要がある場合の対応 
   ―「受診状況等証明書が添付できない申立書」を作成する 
 ● 最後に ―初診日を証明する書類に不備がないかを確認する 
5 診断書の取得  
 ● 作成依頼 ―依頼状・資料を添付して依頼する 
 ● 診断書の受取り ―できる限り直接医療機関に取りに行く 
 ● 診断書の受取り ―不備がある場合、修正をお願いする 
6 病歴・就労状況等申立書の作成 
 ● 依頼人が遠慮せずに指摘できる雰囲気をつくる
 ● 病歴・就労状況等申立書の役割等を確認する
 ● WordやExcelで作成して提出してもかまわない
 ● 不備がないように注意する
7 戸籍などの添付書類の整備
 ● 役所で戸籍謄本・住民票・所得証明書を取得する
 ● 障害給付請求事由確認書を作成する(遡及請求の場合)
 ● 年金生活者支援給付金請求書を作成する
 ● 裁定請求書(年金請求書)を作成する
8 裁定請求書(年金請求書)の提出
9 モデルケースにおける裁定請求書類
 ● 認定日請求の事例
 ● 認定日請求(遡及請求)の事例
 ● 事後重症請求の事例
第3章 障害年金の基礎知識
1 障害厚生年金および障害基礎年金の基本的なしくみ
 ● 障害厚生年金の種類と概要 
 ● 障害基礎年金の種類と概要 
 ● 新法と旧法、「初診日主義」と「発病日主義」 
 ● 障害基礎年金の額 
 ● 障害厚生年金の額(基本的事項のみ) 
2 初診日要件と保険料納付要件 
 ● 障害基礎年金の保険料納付要件(20 歳前初診を除く)の変遷
 ● 障害厚生年金の保険料納付要件の変遷(昭和27年5月1日以後のみ掲載)
 ● 保険料納付要件の計算(新法・平成3年5月1日以後)
 ● その他保険料納付要件で注意すべきポイント 
3 発病日と初診日ならびに相当因果関係等
 ● 発病日
 ● 初診日
 ● 「相当因果関係」の考え方
 ● 「再発」または「継続」の考え方
 ● 「社会的治癒」の判断基準
4 障害状態の認定等
 ● 障害基礎年金・障害厚生年金の障害状態の認定
 ● 障害認定日の特例
 ● 複数の傷病がある場合の障害認定
 ● 1級・2級の障害等級表(国年法施行令別表)
 ● 3級の障害等級表(厚年法施行令別表第1)
 ● 障害手当金に相当する障害状態(厚年法施行令別表第2)
 ● 併合判定参考表
 ● 併合認定表
 ● 現在の活動能力減退率および前発障害の活動能力減退率表 
 ● 差引結果認定表 
5 複数の傷病が並存する場合の認定
 ● 同一傷病における併合認定例 
 ● 別傷病における併合認定例(2級+2級の併合認定)
 ● 別傷病における併合認定例(初めて2級)
 ● 差引認定例
 ● 総合認定(内科的疾患の併合認定)例 
6 日本年金機構が使用している各種コード
 ● 診断書コード
 ● 傷病コード
 ● 年金コード(障害年金関係)
7 障害年金業務に必要・有益な書籍等の紹介 
第4章 裁定請求事例
 請求事例1 眼の障害
 請求事例2 聴覚の障害
 請求事例3 肢体の障害
 請求事例4 精神の障害 
 請求事例5 呼吸器の障害 
 請求事例6 循環器の障害
 請求事例7 腎臓の障害 
 請求事例8 が ん
第5章 関連制度・知識
1 労働者災害補償保険法による保険給付等
 ● 保険給付の全体像
 ● 障害・傷病に関する保険給付等内容一覧
 ● 給付基礎日額と算定基礎日額
 ● 障害等級表(労災保険法施行規則 別表第1(平成23年2月1日施行))
2 健康保険法による保険給付等
 ● 保険給付の全体像
 ● 傷病手当金(全国健康保険協会)の支給要件等
 ● 特定疾病患者の高額療養費制度
3 介護保険法による保険給付等
 ● 介護保険の全体像
 ● 要介護(要支援)認定の流れ
 ● 要介護度と介護保険利用限度額
4 障害基礎・障害厚生年金の不服申立(審査請求・再審査請求)
 ● 不服申立(審査請求・再審査請求)の流れと全体像
 ● 補佐人制度と訴訟
 ● 社会保険審査官が行う審査請求の対象とならないもの
 ● 審査請求書の書き方のポイント
 ● 審査請求を行うか、再度裁定請求を行うかの違い
 ワンポイントアドバイス 障害等級の決定に関する情報の入手方法
 ● 処分変更が行われる場合の通知
 ● 審査請求の取下げ
5 国民年金保険料の納付と免除
6 障害と遺族厚生年金(遺族給付因果関係の認定)
 ● 概  要 
 ● 必要書類と手続き・注意点等
7 他年金との併給調整および世帯の年金受給総額
8 3号不整合期間と初診日・保険料納付要件等
 ● 用語の解説
 ● 障害年金受給者に関する特例
 ● 保険料納付要件と特定期間の関係
 ● 保険料納付要件に関する経過措置
9 被用者年金一元化の概要
 ● 一元化前と一元化後の比較(老齢・退職年金)
 ● 老齢年金の年金額計算と決定・支給方法
 ● 支給される老齢・退職年金の区分等
 ● 退職改定のルール
 ● 在職老齢年金
 ● 障害年金・遺族年金
10 年金生活者支援給付金
 ● 給付金の種類と支給要件
 ● 給付金の額(令和3年度)と振込みのタイミング
 ● 給付金を受けるための手続き(認定請求)
第6章 年金画面の見方について
 Ⅰ―1 基礎年金番号情報照会回答票(基本情報)
 Ⅰ―2 基礎年金番号情報照会(統合年金記録)回答票(資格画面)
 Ⅱ―1 被保険者記録照会(基本)
 Ⅱ―2 被保険者記録照会(資格・納付Ⅲ)
 Ⅱ―3 被保険者記録照会(納付Ⅱ)
 Ⅱ―4 被保険者記録照会(納付Ⅰ・過不足納)
 Ⅱ―5 被保険者記録照会(免除)
 Ⅱ―6 被保険者記録照会回答票(資格画面)
 Ⅲ―1 制度共通年金見込額回答票(障害基礎年金)
 Ⅲ―2 制度共通年金見込額回答票(障害厚生年金) 
 Ⅳ―1 受給権者原簿記録回答票(障害基礎年金)
 Ⅳ―2 受給権者原簿記録回答票(障害厚生年金)
 Ⅴ  受給権者支払予定記録回答票 
 Ⅵ  コード一覧表
第7章 知っておきたい障害年金Q&A
 Q1 新法と旧法は、どのように区分されているのですか?
 Q2 「谷間の障害年金」とは、どのような障害年金ですか?
 Q3 「初めて2 級の年金」とはどのような障害年金ですか? 
 Q4 複数の傷病がある場合の障害認定はどのように行われますか? 
 Q5  障害年金の受給権者に、さらに障害年金を支給すべき事由が生じた場合はどうなりますか?
 Q6 「差引認定」とは、どのような認定方法ですか? 
 Q7  障害の状態が重くなった場合の額改定には、どのようなものがありますか?
 Q8 遡及請求の際に額改定請求は同時に提出できますか?
 Q9  60 歳以上65 歳未満で被用者年金制度に加入していない場合の「直近1 年の保険料納付要件」はどのように判定したらよいのでしょうか?
 Q10 「有期固定」とは、どのようなものですか? 
 Q11 障害状態確認届の提出が遅くなってしまった場合は、どうなりますか? 
 Q12 障害手当金とはどのような制度ですか? 
 Q13 いわゆる20 歳前障害の障害基礎年金の所得制限はいくらですか?
 Q14 特別障害給付金とは、どのような制度ですか?
 Q15 障害者特例の適用を請求する場合、どのような点に注意しなければなりませんか? 
 Q16 障害年金の受給者が結婚したり、子どもが生まれた場合は、何か手続きが必要ですか? 
 Q17 老齢基礎年金を繰上げしてしまった場合でも、障害年金は請求できますか?
 Q18 障害状態にある者が、老齢厚生年金の繰上げをする場合の注意点等はありますか? 
 Q19 障害年金と併給される年金(新法)について教えてください。
 Q20 障害基礎年金と老齢厚生年金等を併給(選択替え)する場合、診断書は必要ですか? 
 Q21 児童扶養手当と障害年金の併給調整について教えてください。
 Q22 同一支給事由で労災保険から給付が受けられる場合、どのように調整されますか? 
 Q23 健康保険の傷病手当金と障害年金が重複する場合、どのように調整されますか?
 Q24 障害の原因が第三者の行為による場合、どのようなことに注意が必要ですか?
 Q25 事後重症で支給決定がされてしまうと、障害認定日請求はできなくなってしまいますか? 
 Q26 現症の診断書1 枚で遡及の障害認定日請求ができる場合があると聞きましたが、条件や必要書類等はどのようなものですか?
 ワンポイントアドバイス  上記取扱いを受けられる「障害認定日の特例(初診日から1年6月経過前)」 
 Q27 初診日の証明が取得できないのですが、平成27年10月1日から運用開始となった初診日の新認定基準について教えてください。
 Q28 20歳前に初診日がある障害基礎年金の手続きの一部が簡素化できると聞きましたが、どのような内容ですか?
 Q29 知的障害の場合に、障害認定日時点の診断書が取得できなくても障害認定日による請求(遡及請求)が可能な場合があるとのことですが、どんな場合ですか?
 Q30 知的障害(または発達障害)と他の精神疾患が併発している場合の裁定請求はどのようにすればよいでしょうか?
 Q31 平成27年10月1日に被用者年金が一元化されましたが、障害年金業務において知っておいたほうがよいことを教えてください。
 Q32 ポリオとポストポリオは別疾病として請求するようになったと聞きましたが、ポストポリオの初診日で請求すると保険料納付要件を満たさない場合、どうすればよいでしょうか? 
 ワンポイントアドバイス ポストポリオによる認定の基準と方法
 Q33 HIV感染症の障害認定基準について教えてください。
 Q34 認定困難4 傷病の障害認定や請求時の注意点について教えてください。
 Q35 精神障害にかかる等級判定のガイドラインのポイントについて教えてください。
 Q36 障害年金を再請求する場合、初診日証明書類の再提出はしなくてよいと聞きましたが、具体的な内容や手続きを教えてください。 
付録 様式・資料集
〈年金請求書〉
 ● 年金請求書(国民年金・厚生年金保険障害給付)(様式第104号)
 ● 年金請求書(国民年金障害基礎年金)(様式第107 号)
〈受診状況等の証明〉
 ● 受診状況等証明書
 ● 受診状況等証明書が添付できない申立書 
 ● 初診日に関する第三者からの申立書(第三者証明)
〈診断書〉
 ● 眼の障害用(様式第120号の1)
 ● 聴覚・鼻 腔 機能・平衡機能・そしゃく・嚥下機能・言語機能の障害用(様式第120号の2)
 ● 肢体の障害用(様式第120号の3)
 ● 精神の障害用(様式第120号の4)
 ● 呼吸器疾患の障害用(様式第120号の5)
 ● 循環器疾患の障害用(様式第120号の6-⑴)
 ● 腎疾患・肝疾患・糖尿病の障害用(様式第120号の6-⑵)
 ● 血液・造血器・その他の障害用(様式第120号の7)
〈病歴・就労状況等申立書〉
 ● 病歴・就労状況等申立書
 ● 病歴・就労状況等申立書(続紙)
〈調査票〉
 ● 先天性障害(網膜色素変性症等):眼用
 ● 先天性障害:耳用
 ● 先天性股関節疾患用
 ● 肺の病気用
 ● 心臓の病気用
 ● 腎臓・膀胱の病気用
 ● 糖尿病用
 ● 肝臓の病気用
〈障害給付請求事由の確認〉
 ● 障害給付 請求事由確認書
〈収入証明〉
 ● 収入証明書についての申立書
〈加算対象者の追加〉
 ● 障害給付加算額・加給年金額加算開始事由該当届(様式第229‒1号)
〈第三者行為災害〉
 ● 国民年金・厚生年金保険 第三者行為事故状況届
 ● 確認書(様式第286号【第2項規定】)及び同意書
〈額改定〉
 ● 障害給付 額改定請求書(様式第210号)
〈障害不該当〉
 ● 障害給付受給権者 障害不該当届(様式第212号)
〈支給停止事由消滅〉
 ● 老齢・障害給付 受給権者支給停止事由消滅届(様式第207号)
〈受給する年金の選択〉
 ● 年金受給選択申出書(様式第201号)
 ● 年金受給選択申出書(様式第202号)
〈その他〉
 ● 厚生年金保険障害者特例・繰上げ調整額請求書
 ● 特別障害給付金請求書
 ● 年金生活者支援給付金請求書
 ● 障害年金の初診日を明らかにすることができる書類を添えることができない場合の取扱いについて
 ● 国民年金・厚生年金保険 精神の障害に係る等級判定ガイドライン
 ● 国民年金・厚生年金保険 診断書(精神の障害用)記載要領

  • 出版社 ‏ : ‎日本法令
  • 発売日 ‏ : ‎‎ 2023/3/12
  • 単行本 ‏ : ‎480ページ

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。