【内容情報】(出版社より)
統合失調症、パーソナリティ障害、抑うつなど様々な精神障害を、生活史理論にもとづいて進化論の視点から分類・解説する。精神病理学研究の新しい理論的枠組みを提案。
【目次】
導 入
第Ⅰ部 基 礎
第1章 人間の本質についての概説
第2章 適応的なこころ
第3章 個人差と性差
第4章 生活史戦略
第Ⅱ部 統合的アプローチ
第5章 進化と精神障害
第6章 生活史の枠組みとFSDモデル
第Ⅲ部 一般的な精神障害
第7章 反社会的障害と素行症
第8章 統合失調症スペクトラム
第9章 双極スペクトラム
第10章 自閉症スペクトラム
第11章 注意欠如・多動症
第12章 パーソナリティ障害
第13章 摂食障害
第14章 抑うつ
第15章 全般不安症
第16章 心的外傷後ストレス障害
第17章 限局性恐怖症
第18章 パニックおよび広場恐怖症
第19章 社交不安症
第20章 強迫症
第Ⅳ部 まとめ
第21章 将来への展望
[原題]Evolutionary psychopathology: A unified approach, first edition
[著者紹介]※初版刊行時のものです
マルコ・デル・ジュディーチェ(Marco Del Giudice)
ニューメキシコ大学准教授(心理学部)。Human Behavior and Evolution Society(HBES)のEarly Career Awardを2016年に受賞。本書が単著での初めての書籍であり、その他、分担執筆による著書多数。おもな論文として“An integrative evolutionary framework for psychopathology”(Development and Psychopathology、2021年)、“The evolution of interaction shape in differential susceptibility”(Child Development、2017年)などがある。
[監訳者紹介]※初版刊行時のものです
川本哲也(かわもと・てつや)
国士舘大学文学部講師。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。おもな著書に『非認知能力──概念・測定と教育の可能性』(分担執筆、北大路書房、2021年)、『公認心理師の基本を学ぶテキスト9 感情・人格心理学──「その人らしさ」をかたちづくるもの』(分担執筆、ミネルヴァ書房、2020年)、『生涯発達心理学』(分担執筆、ナカニシヤ出版、2019年)など。
喜入 暁(きいれ・さとる)
大阪経済法科大学法学部准教授。法政大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。おもな著書に『パートナーに対する暴力のメカニズム──Dark Triadと生活史戦略による個人差に対するアプローチ』(風間書房、2019年)、論文に“Psychopathy rather than Machiavellianism or narcissism facilitates intimate partner violence via fast life strategy”(Personality and Individual Differences、2017年)など。
杉浦義典(すぎうら・よしのり)
広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。東京大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。おもな著書に『私たちはまだマインドフルネスに出会っていない──心理学と仏教瞑想による創発的対話』(共著、日本評論社、2022年)、『臨床心理学研究法4 アナログ研究の方法』(新曜社、2009年)など。
[訳者一覧]※初版刊行時のものです
天井響子 東京大学大学院教育学研究科
大久保圭介 東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター
下司忠大 立正大学心理学部
田村紋女 人間環境大学心理学部
唐 音啓 共愛学園前橋国際大学国際社会学部
増井啓太 追手門学院大学心理学部
増山晃大 医療創生大学心理学部
三枝高大 福島県立医科大学保健科学部
水野雅之 筑波大学人間系心理学域
吉野伸哉 早稲田大学文学学術院
- 出版社 : 福村出版
- 発売日 : 2023/3/13
- 単行本 : 480ページ