【内容情報】(出版社より)
(本書について)
この本を手に取っていただきありがとうございます。この本を手に取ったということは、少なくとも何かの縁だと思います。介護施設のセンター長、研修担当者、一人の介護職員として、未来の介護を切り開く方たちがこの本を通して、少しでも倫理、法令遵守研修に役立ててほしいと思います。
事業形態が異なっていても、介護研修は必ず行わなければなりません。倫理・法令遵守研修は必修研修の一つでもあります。この研修は、年に1回最低でも取り組むことが必要で、半年に1回行うことがベストだと思います。それは、「倫理」は常に個人によって歪み、気付かないうちに倫理に反している言動をしてしまうからです。
倫理は、「倫理学」という学問から成り立っています。介護職は、未経験者や転職者が多い職業だと筆者は認識しています。つまり、大学にわざわざ行って、介護を学んだり、倫理学を学んだりする道を通る人は、ほとんどいないと思います。倫理学に触れていないから、研修をしたとしてもイマイチ理解が出来なかったり、ピンと来ないことが多いのです。
本書では、介護施設の倫理研修に使用できるテキストになっています。ただし、倫理学について深く説明しているわけではありません。倫理というものは、人間の中にある知性と教養から成り立つ曖昧で不確かなものです。だから、「どうすれば、倫理を身近に感じてもらえるか?」という視点で書いています。この本があなたの介護施設の役に立つことを約束します。
(目次)
本書について
なぜ、倫理研修が重要なのか?
倫理とは
倫理研修が重要な3つの理由
倫理研修は点検作業
ワーク1 倫理と道徳の違い
ワーク2 介助それとも虐待?
ワーク3 倫理に反すると仮定して…
ワーク4 ペットボトルについて説明しよう
ワーク5 普通という概念を無くす
ワーク6 平面ではなく立体で見る
ワーク7 あなたがその仕事をする意味は?
ワーク8 ジレンマを回避する
ワーク9 答えは一つじゃない
ワーク10 道徳に反するけど倫理的
おわりに
- 出版社 : Independently published
- 発売日 : 2023/3/24
- ペーパーバック : 60ページ