Last Updated on 2025年12月17日 by 菅間 大樹
特定非営利活動法人EPOが「東京都女性活躍推進大賞」を受賞、重症心身障がい児支援と家族コミュニティの取り組みが評価
特定非営利活動法人EPO(東京都江戸川区、代表:齋藤えりか)は、東京都が実施する「令和7年度 女性活躍推進大賞」において、「大賞」を受賞したことを発表しました。この賞は、全ての女性が意欲と能力に応じて多様な生き方が選択できる社会の実現を目指し、女性の活躍推進に取り組む企業や団体を表彰するものです。

EPOの受賞は、重症心身障がい児の児童発達支援/放課後等デイサービス「ここね」と、コミュニティ「COCOLON」の実績が高く評価されたことによるものです。贈呈式は令和8年1月下旬に東京都知事が出席して開催される予定です。
東京都女性活躍推進大賞は、今回で12回目を迎え、事業者部門と地域部門合わせて過去最多の72件の応募がありました。その中から11団体が受賞し、EPOはその中で「大賞」に選ばれました。この賞は、受賞をきっかけに「女性が活躍している企業」としての認知度向上や、採用活動への好影響、社員・職員の意識改革につながった事例も報告されています。
重症心身障がい児を支える「ここね」と「COCOLON」
特定非営利活動法人EPOは、重症心身障がい児を対象とした通所支援施設「ここね」(児童発達支援/放課後等デイサービス)を東京都足立区と江戸川区で4事業所運営しています。2016年から運営されており、これまで延べ200名以上の重症心身障がい児が利用しました。
「ここね」は1日定員5名の少人数制で、看護師、保育士、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、社会福祉士など、専門職によるチームでお子様の支援を行っています。送迎、活動プログラム、昼食、休憩、お昼寝など、一日の流れに沿った支援プログラムに加え、季節の行事や保護者向けイベントも開催されています。

また、重症心身障がい児とその家族、きょうだい児、支援者が安心して“遊び・学び・つながる”ことができるコミュニティ「COCOLON」も展開しています。「COCOLON」は2024年に34回のイベント・セミナーを実施し、約1000名が参加しました。リアルとオンラインの両方で展開され、30組120名が集まる大規模なイベントから少人数制のイベントまで、参加者の特性や興味に合わせた多様な機会を提供しています。


「COCOLON」は、孤立しがちな家族の心の支えとなり、生活や遊びの選択肢を増やす機会を提供することを目指しています。子どもと家族が交流できるイベントや、子育てや支援に関する知識を共有するセミナーを通じて、重症心身障がい児とその家族を取り巻く人々が学び、遊び、つながる場を提供しています。


今後の展望と理事長コメント
特定非営利活動法人EPOは、これからも重症心身障がい児とその母親・家族に、切れ目のない支援と温かな居場所を届けたいと考えています。「誰にも相談できない」「どこにも行けない」と感じる母親の孤独や不安に寄り添える存在でありたいという思いがあります。
日々の通所支援では、安心・安全で遊びや楽しみに溢れた質の高い支援を提供しながら、「COCOLON」のようなつながりの場を広げ、重症心身障がいの子どもと家族の積極的な社会参加を後押しし、先輩ママや同じ悩みを抱える家族と出会える機会を創出していく方針です。

理事長の齋藤えりか氏は、今回の受賞について「ご家族からいただく感謝の言葉は私たちのやりがいに繋がります。私たちの取り組みについて評価いただいたことは、スタッフが毎日丁寧にお子様ご家族のことを考え、実践してきた努力と成果を認めていただいたことは自信と今後の発展に繋がります」とコメントしています。そして、「今後も重症心身障がい児とご家族に寄り添い、子育てや社会参加がしやすい地域づくりに貢献してまいります」と決意を語っています。
特定非営利活動法人EPOが運営する各サービスの詳細は、以下のリンクから確認できます。
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児童発達支援/放課後等デイサービス「ここね」: https://co-co-ne.jp
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重症心身障がい児と家族・きょうだい・支援者のコミュニティ「COCOLON」: https://co-co-lon.com
「COCOLON」は、第19回キッズデザイン賞で奨励賞を受賞するなど、その活動は多方面から評価されています。


