連携の背景と「さがすたいる」

病気や障がい、医療的ケアが必要な子どもたちが、安心して社会とつながる体験は、これまで以上に求められています。AYAは、神奈川県横浜市を中心に、このような子どもたちとその家族へ向けたスポーツ観戦や文化体験の支援を全国で展開してきました。

一方、佐賀県では、地域課題の解決を目指し、県外のCSO(市民社会組織)誘致を積極的に進めています。その中で、調剤薬局やドラッグストアを展開する株式会社ミズとの出会いをきっかけに、AYAと佐賀県の連携が具体化しました。さらに、多様な人々が安心して出かけられる佐賀を目指す県のプロジェクト「さがすたいる」とも連携が生まれ、これまでのAYAのイベントを通じて県内の様々な機関との協力関係が築かれました。

これらの経緯が重なり、佐賀県のCSO誘致の方針とAYAの活動実績が合致。県内の関係機関や企業と手を取り合い、持続可能な支援体制を構築するための今回の進出・連携へとつながりました。

提供される体験とAYA独自の安心体制

本連携では、病気や障がいのある子どもたちとそのご家族が、スポーツや文化を通じて多様な体験ができる機会を提供します。AYAの取り組みの大きな特徴は、すべての体験において独自の安心体制が組み込まれている点です。

具体的には、以下のような配慮がなされます。

  • 医療的ケアへの対応

  • ご家族全員が参加できる設計

  • 専門職の帯同

  • 安全・安心への徹底した配慮

これらの体制により、「病気や障がいがあることを理由に、文化的・社会的体験をあきらめなくてよい社会」の実現を目指し、安心して参加できるイベントが継続的に開催される予定です。

主な実施内容としては、県内プロスポーツチームによる観戦会、映画鑑賞会などの文化体験イベント、そして宿泊や移動を含む体験型プログラムが挙げられています。

これまでのイベント例:

関係者の期待と今後の展望

佐賀県知事の山口祥義氏は、「障がいのあるお子さんたちにも映画鑑賞やスポーツ観戦をしてほしいと何度も思ってきた。今回、パートナーとして伴走していけることを大変心強く感じている」とコメントしています。

AYA代表理事の中川悠樹氏は、「株式会社ミズをはじめ、多くの方々とのご縁が重なり、今回の運びとなったことに感謝している。佐賀から取り組みをスタートさせ、一つのモデルを築き、将来的には全国へ広げていきたいと考えている」と、今後の展望を語りました。

関係者集合写真

今後の予定

2026年2月8日(日)には、佐賀市にて、障がいや病気のある子どもたちとそのご家族を対象とした映画鑑賞会の開催が予定されています。

団体概要

  • 団体名:特定非営利活動法人AYA(あや)

  • 代表者:代表理事 中川 悠樹(なかがわ ゆうき)

  • 所在地:神奈川県横浜市

  • 設立:2023年6月

  • 事業内容:病気や障がいのある子どもたちとその家族へのスポーツ・文化・芸術体験の提供

関連情報

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77