身体の制約を超えて楽しめるARスポーツ「HADO」とは

「HADO」は、プレイヤーが専用のヘッドマウントディスプレイとアームセンサーを装着し、エナジーボールを放ったりシールドで身を守ったりしながら対戦相手や仮想モンスターと戦うARスポーツです。このスポーツは、激しい動きだけでなく、座ったままや車椅子でのプレイも可能なため、体力や身体状況に関わらず誰もが楽しめるという特性を持っています。これにより、従来のスポーツでは参加が難しかった方々にも、新たな体験機会が提供されています。

HADOのプレイ動画は以下のYouTubeチャンネルで確認できます。

最先端ARスポーツHADO

HADOプレイ中の様子

多様性を尊重する企業文化が実現したインクルーシブイベント

この体験会の企画は、株式会社KULの多様性を尊重する企業文化から生まれました。発案者は、軟骨無形成症の当事者団体「つくしんぼ」の役員であり、株式会社KULのeスポーツ事業に従事する社員の中村愛さんです。

中村さんは、一般社員と同様の業務を担当し、eスポーツ事業の企画・運営において重要な役割を果たしています。株式会社KULでは、障がいのある方や子育て、介護といった様々な事情を抱える社員など、多様な人材が活躍できる職場環境づくりを進めています。具体的には、以下の制度を導入しています。

  • フリーアドレス制

  • 柔軟な働き方に資するテレワーク勤務、時間差出勤等の各制度

  • 子育て、介護等との両立支援制度

これらの制度により、一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮できる職場を目指しています。

オフィスで働く女性2人

「つくしんぼ」の活動とHADO体験会の反響

軟骨無形成症は、骨の成長に影響を与え、四肢短縮型の著しい低身長をきたす先天性の骨系統疾患です。「つくしんぼ」は、この病気の患者やその家族約140名で構成される団体です。年に一度の総会や交流会を開催するほか、会報誌の発行を通じて医療従事者や福祉関係者、製薬会社との連携を深め、患者にとって有益な情報の発信やコミュニケーションの場を提供しています。中村さんを含め、役員は家事や仕事をしながら、長年にわたりこれらの活動を続けています。

軟骨無形成症は、低身長であること以外にも日常生活や社会生活において制限を受けることがあります。このような課題を抱える患者や家族にとって、「つくしんぼ」のような交流の場は心強い支援となっており、互いに支え合いながら、それぞれの人生を楽しんでいます。

集合写真

体験会に参加した中村さんからは、「あまり動き回れない私でも、プレイを存分に楽しむことができました。車椅子の方も参加できますし、もちろん激しく動いて戦うこともできる。それがHADOの魅力です」というコメントがありました。また、参加者からは「いい運動になって爽快感が味わえた!」「おもしろかったので、またやりたい!」といった好評の声が寄せられました。

今後の展望

今回のHADO体験会をきっかけに、ARやVR技術を活用したeスポーツが、障がいのある方を含め、誰もが楽しめる新たなスポーツ活動の選択肢として広がる可能性が期待されます。株式会社KULは今後も、テクノロジーの力で誰もがスポーツを楽しめる社会の実現に貢献していく姿勢を示しています。

株式会社KUL 会社概要

会社名:株式会社KUL
代表者名:代表取締役 吉田 滋
所在地:大阪市中央区本町四丁目3番9号 本町サンケイビル(19階)
事業内容:地域社会における施設その他居住者等の利便に供する施設の建設、経営又は管理

株式会社KUL 公式ウェブサイト

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77