障害の有無を超えた感動のダンス

ダウン症の中條朝佳選手が金メダルを、そして全盲・車椅子・知的障害を持つ大井和真選手が銅メダルを獲得したことは、ダンスにおける「表現のバリアフリー」を実力で体現した証と言えるでしょう。

ダウン症の少女が日本国旗を掲げ、メダルを手に笑顔を見せる様子

車椅子に乗った男性が日本の旗とメダルを手に満面の笑みを浮かべている様子

何千人もの出場者の中で、その技術と芸術性が最も優れていると認められたこのメダルは、真の平等を象徴しています。

主要アワードを日本人が席巻

今回の大会では、メダリストだけでなく、岸川侑以選手、杉山瑞恋選手、野村王雅選手、そして日本体育大学ダンス部が、大会の最高栄誉である「最優秀・優秀ダンサー賞」を揃って受賞しました。特に杉山瑞恋選手は、ストリートダンスバトルにおいて強豪の南アフリカを抑え、個人のポテンシャルと日本ダンス界の教育水準の高さを世界に示し、世界1位の栄冠に輝きました。

ダンスワールドカップ2025グランドファイナルで「THEATRICAL BEST CHILDREN GIRL」部門で優勝した岸川結衣さん

ダンスワールドカップ2025グランドファイナルズの表彰式で「THEATRICAL CHILDREN GIRL」部門の準優勝としてトロフィーと賞状を受け取っている杉山ミルコさん

2025年のダンスワールドカップグランドファイナルで、クラシカルシニア男性部門の準優勝に輝いた野村桜雅選手

Dance World Cup 2025 グランドファイナルで、日本体育大学ダンス部がクラシカルシニア小グループ部門で準優勝

白い衣装のダンサーが青い背景のステージで柔軟なポーズを披露する姿や、ヘッドスタンドを行うパフォーマーの姿は、まさに技術と芸術性が融合した表現の美しさを示しています。

青い背景のステージで、白い衣装を着たダンサーが片足を高く上げた柔軟なポーズを披露している

青い背景の舞台で、白いふわふわの衣装を着たパフォーマーがヘッドスタンドをしている

河合スポーツ庁長官への表敬訪問が決定

この歴史的快挙を報告するため、日本代表選手団は2026年1月19日(月)に河合純一スポーツ庁長官を表敬訪問します。訪問では、選手たちによる実績報告、フォトセッション、囲み取材が予定されており、自らも勝負の世界で頂点を極めた河合長官へ、選手たちが表現者としての喜びを伝えます。

登壇予定者:

  • 中條 朝佳(ダウン症として一般部門世界初の金メダル)

  • 大井 和真(全盲・車椅子・知的障害で一般部門世界初の銅メダル)

  • 岸川 侑以・杉山 瑞恋・野村 王雅(世界最優秀・優秀ダンサー賞・金メダル他)

  • 安野 希咲(デュエットコンテンポラリー 銀メダル)

  • 白川 乃愛(タップダンス世界5位)

  • 相宗 陽向・村川 寧(チルドレン部門ファイナリスト)

  • 東海林 まゆ美 ダンスワールドカップジャパン 代表

  • 髙橋 俊二 日本アダプテッドブレイキン協会 代表理事 ダンスワールドカップジャパンアドバイザー

  • 井上 古都香 KOTOKO BALLET ACADEMY 主宰 ダンスワールドカップジャパンアドバイザー

止まらない挑戦:2026年大会はダブリンが舞台

日本代表の挑戦は止まりません。訪問当日も、2026年にダブリンで開催される次期大会に向けたビデオ予選が全国で進行中です。世界一に甘んじることなく、さらなる高みを目指す日本代表の「今」と「未来」が、河合長官へ伝えられることでしょう。

2026年ダンスワールドカップ日本オンライン予選のポスター

ダンスワールドカップ日本代表の活躍は、多様な個性を持つ人々が互いに尊重し、それぞれの可能性を最大限に引き出す社会の実現に向けた大きな一歩となります。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77