高知県は、言語としての手話の普及を推進するため、2025年12月に5種類の新しい手話動画を公開しました。これは、2024年12月に制定された「高知県における言語としての手話の普及等の推進に関する条例」に基づき、より多くの県民が手話の大切さを理解し、手話に親しむことを目的としています。

高知県 手話動画「手話スイッチ」

5つのシーンで学ぶ「手話スイッチ」

今回制作された手話動画「手話スイッチ」は、手話パフォーマーの強力 翔さんをナビゲーターに迎え、「日常編」「災害編」「接客編」「医療編」「手話の楽しさ編」の5つのタイプで構成されています。これらの動画は、高知県子ども・福祉政策部 障害福祉課のウェブサイトやYouTubeチャンネルで公開されており、テレビやWeb媒体(SNSを含む)を通じて広く情報発信されています。

コンセプトは「手話が当たり前の社会にスイッチ」。手話になじみのない方や事業者の方々に対し、「手話は言語である」という認識を広め、ろう者を含むすべての県民が互いに人格と個性を尊重し合いながら共生できる地域社会の実現を目指しています。

各動画の内容

  • 日常編
    日常生活で使えるあいさつや自己紹介などの基本的な手話が紹介されています。
    手話スイッチ 日常編
  • 災害編
    災害時に命を守るためのコミュニケーション、例えば「一緒に逃げよう」といった手話が学べます。
    手話スイッチ 災害編
  • 接客編(買い物・飲食店)
    レジ対応や会計時など、基本的な接客対応に役立つ手話が紹介されています。
    手話スイッチ 接客編
  • 医療編(病院・薬局)
    簡単な症状の確認(熱の確認など)や受付対応(保険証の確認など)に使える手話が学べます。
    手話スイッチ 医療編
  • 手話の楽しさ編
    ちょっとした表現の違いで意味が変わる手話などをクイズ形式で楽しく学ぶことができます。
    手話スイッチ 楽しさ編

誰もが共生できる地域社会を目指して

高知県は、これらの手話動画を通じて、県民や事業者が手話を言語として認識し、ろう者を含むすべての人が相互に尊重し合える地域社会の実現を目指しています。手話が当たり前の世の中へと変化していくための、理解と協力を求めています。

この取り組みは、手話への理解を深めるだけでなく、多様な人々が共に生きる社会の実現に向けた大切な一歩となるでしょう。

高知県子ども・福祉政策部 障害福祉課のホームページはこちらで確認できます。
https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/syuwagengo/

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77