Last Updated on 2024年9月24日 by 菅間 大樹

手話から生まれる文化を保存・体感する施設「5005(ごーまるまるごー)」(運営:一般社団法人 日本ろう芸術協会、一般社団法人 ooo)は、映画『LOVE LIFE』の深田晃司監督とのオンライントークイベント「手話と当事者を起点とした芸術文化の未来」を2023年9月14日(木)に開催します。

2023年秋に東京・西日暮里にオープンする手話文化を保存・体感するための新施設「5005」の第一弾企画

個人や多様性を尊重した昨今の影響により、ろう者・難聴者、CODAや手話をテーマにした芸術や映像作品、共生企画が広まりつつあります。2022年に公開された映画『LOVE LIFE』での、ろう俳優のキャスティングも大きな注目を集めました。一方、その広がりにつれて当事者が参加することへの様々な障壁が課題となっています。

今回は、今秋に東京・西日暮里にオープンする手話文化を保存・体感するための新施設「5005」の第一弾企画として、映画『LOVE LIFE』の監督であり、映画における制作環境の改善に取り組まれている深田晃司監督をゲストに迎え、「5005」代表で日本ろう芸術協会代表理事の牧原依里と、同協会理事の廣川麻子とともに「手話、当事者を起点とした芸術文化の未来を支える共助システム」をテーマにトークイベントを開催いたします。

9月23日の「手話言語の国際デー」を前に、手話や当事者が生み出す新たな文化・表現とはどのようなものなのか、その発展のためにどういった環境構築が必要なのか、当事者の権利が守られる対等な世界に向けて、社会に共有していく方法についてともに考えていきます。

トークイベント開催概要

【日時】

2023年9月14日(木)20時〜22時

【登壇者】

・深田晃司氏(映画「LOVE LIFE」監督) 

・牧原依里 (「5005」代表/日本ろう芸術協会代表理事/映画作家/アーティスト/企画制作/東京国際ろう映画祭ディレクター)

・廣川麻子(日本ろう芸術協会理事/NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク理事長/東京大学先端科学技術研究センター当事者研究分野ユーザーリサーチャー)

【参加方法】

オンラインツールZoomにてウェビナー配信いたします。以下Googleフォームよりお申込みの方に、後日URLをご連絡します。

※日本手話ー日本語の手話通訳と文字提供がつきます。

※アーカイブはございません。予めご了承ください。

【お申込み】

以下Google フォームよりお申し込みください。

https://forms.gle/UwBeg4jtag1VPj3JA

【お申込み締切】

2023年9月14日(木)17時

【お問い合わせ先】

5005運営事務局 5005.place@gmail.com

登壇者プロフィール

・深田晃司

1980年生まれ、東京都出身。99年、映画美学校フィクションコースに入学、長・短編3本を自主制作。05年、平田オリザが主宰する劇団「青年団」に演出部として入団。06年、テンペラ画アニメーション作品「ざくろ屋敷 バルザック『人間喜劇』より」で、絵画の深澤研とともにパリ第3回KINOTAYO映画祭ソレイユドール新人賞受賞。08年、劇団青年団の俳優と共に作った映画『東京人間喜劇』が大阪シネドライブ大賞受賞。10年、『歓待』が東京国際映画祭日本映画「ある視点」作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞受賞。13年、二階堂ふみ主演の『ほとりの朔子』がナント三大陸映画祭グランプリ&若い審査員賞をダブル受賞。15年、平田オリザ原作の『さようなら』公開、マドリード国際映画祭にてディアス・デ・シネ最優秀作品賞受賞。16年、『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査委員賞受賞。第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。18年、『海を駆ける』公開。フランス芸術文化勲章「シュバリエ」受勲。22年、最新作『LOVE LIFE』で第79回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に選出。

著書に小説「淵に立つ」(16年)、小説「海を駆ける」(18年)。表現の現場調査団メンバー、また21年5月まで特定非営利活動法人独立映画鍋の共同代表理事を務める。

第35回東京国際映画祭にて黒澤明賞を受賞。

http://crg.jp/creators/kojifukada

・牧原依里

1986年生まれ、映画作家/アーティスト/企画制作/東京国際ろう映画祭ディレクター。ろう者の「音楽」をテーマにしたアート・ドキュメンタリー映画『LISTEN リッスン』(2016年)を雫境(DAKEI)と共同監督し、第 20 回文化庁メディア芸術祭 アート部門 審査員推薦作品、第71回毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞ノミネート等。最新作は『田中家』(2021年)、舞台パフォーマンス《聴者を演じるということ 序論》(2023年)。既存の作品が聴者による「聴文化」における受容を前提としていることから、視覚と日本手話を中心とする自分の身体感覚を通した表現を実践し続けている。ろう・難聴当事者の人材育成とろう者と聴者が集う場のコミュニティづくりにも努めており、育成×手話×芸術プロジェクトにてデフアクターズ・コースの企画運営を担う。一般社団法人日本ろう芸術協会代表理事、5005主宰。

・廣川麻子

NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク理事長/東京大学先端科学技術研究センター当事者研究分野ユーザーリサーチャー。(社福)トット基金日本ろう者劇団メンバー。2009 年愛の輪基金ダスキン障害者リーダー育成海外派遣生として 1 年間英国研修特任研究員。2012 年シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)設立。2015(平成 27)年度(第 66 回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)受賞。芸術文化におけるアクセシビリティの社会実装を日々の実践の中で研究中。一般社団法人日本ろう芸術協会理事。

聞き手:5005事務局

手話という視覚言語のアーカイブ(知恵や経験、文化などを継承する)、また手話を起点とするワーキング・プレイスとして、出会いと交流を深め、視覚言語の表現・文化醸成を目指した文化施設を運営。10月15日、西日暮里にオープン予定。クラウドファンディング実施中。

主催

「5005」運営事務局

「5005」とは

「5005」は、2023年秋、東京・西日暮里にオープン予定の、手話から生まれる文化を保存・体感する施設です。

手話という視覚言語のアーカイブ(知恵や経験、文化などを継承する)、手話を起点とするワーキング・プレイスとして、出会いと交流を深め、視覚言語の表現・文化醸成を目指しています。加えて、視覚言語を中心とする演劇公演やトークなどを通して、異なる文化を持つ人々が交錯する、より良い未来をうみだしていくための場を創り出します。現在、オープンに向けたクラウドファンディングを実施中。

名称:5005(ごーまるまるごー)

場所:東京都台東区谷中3丁目24-1(西日暮里駅から徒歩5分)

オープン日:2023年10月15日(予定)

運営団体:​一般社団法人 日本ろう芸術協会、一般社団法人 ooo

WEB:https://5005place.wixsite.com/5005

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77