ひきこもりの人たちは人財の宝庫だった

株式会社あさ出版(代表取締役:佐藤和夫、所在地:東京都豊島区)は、佐藤啓 著『 ひきこもり × 在宅× IT =可能性無限大 株式会社ウチらめっちゃ細かいんで 』を刊行します。

東京都千代田区にある企業「株式会社ウチらめっちゃ細かいんで」(通称:めちゃコマ)は日本で初めての、ひきこもり当事者・経験者が主体の株式会社です。現在、完全在宅で30名近いスタッフが働いています。「めちゃコマ」では、生きづらさ、働きにくさを感じているけれどそれでも仕事をしたいと思っている人たちが安全・安心に働けるように、「型破り」な就労サポートを行っています。
本書では企業設立から3年、大量離職の危機を乗り越え、代表である著者が、ひきこもり者たちと一緒に仕事をすることで気づいた、彼ら・彼女らの可能性、社会への提議などをまとめました。ひきこもり当事者やその家族、人材マネージメント担当者や経営者にもぜひご覧いただきたい1冊です。

「めちゃコマ」の安全・安心を担保するための方針 

(1)ひきこもり者の場合、得意なことと不得意なことの差が大きいことが多くある 。
苦手なことにとらわれて自己肯定感が低下してしまわないよう「苦手なことができるようになることを、すぐには要求しない」と明言し、安心感を醸成する。

(2)メンタルケアをしっかり行うために、面談やコミュニケーションの場を確保する 。

(3)「履歴書の空白」や「面接での緊張」を気にするひきこもり当事者・経験者が多いことを踏まえ、
履歴書提出と面接は無しで採用する 。その代わりに、原則として全員に2週間~1カ月ほど、ボランティアベースで仕事をお願いするトライアルを経験していただく。

「めちゃコマ」の「型破り」な就労サポート事例 

パーセントでの体調報告

同じ職場で毎日顔を合わせていれば、ちょっとした表情やしぐさなどで相手の体調や気分などを想像することができます。在宅の場合はそれができません。

何かいい方法はないものかと考えていたある日、天気予報の「降水確率60 %」という数字が目に飛び込んできました。「これだ!」と、とっさにひらめきました。天気と同じように、体調やメンタルの状態も、日によって変わります。そこで、それをざっくり、パーセントで表してもらうようにしたのです。

面談での「Dワード」チェック

「Dワード」とは、「でも」「だから」「どうせ」「だって」「できません」「ですから」のように、「D」で始まるネガティブな意味を伝える言葉のことを指します。 これにプラスして「私なんて~」の「なんて」も含めて、Dワードとしています。ネガティブ志向だったり、自分に自信がない人は、得てしてこのDワードを無意識のうちに乱用しがちです。

ひきこもりになる原因は人それぞれと言われますが、一つ共通しているのは自己肯定感や自尊心を傷つけられることが多かったことと、それらを高める機会が少なかったことのように思います。何かあるたびに「だからあなたは 」「どうせあなたなんかが 」のような、「Dワード」を他人から言われることが多いのです。

自己肯定感の負のスパイラルを断ち切るために、「Dワード禁止令」を出し、定期的な 面談で「 D ワード」チェックを行っています。

5種類の働き方

「単価制アルバイト」「時給制アルバイト」 「単発の業務委託」「契約 社員」「 正社員」の5種類の働き方を提示しています。この制度の狙いは、スタッフのメンタル負荷を少なくしつつ、できる限り公平性を担保できるようにすること、そしてスタッフが自分のペースで成長し、自己肯定感を高められるようにすることにあります。

【内容情報】(出版社より)

日本初! ひきこもり当事者・経験者主体の会社代表による初の著書!
代表である著者が、会社設立に至った経緯、今日までの紆余曲折、
ひきこもりの方の可能性、ともに仕事をする中で気づいたこと、
感じたこと、学んだこと、社会への提議などを1冊にまとめました。

  • 発売日 : 2020/11/18
  • 単行本(ソフトカバー) : 272ページ
  • ISBN-10 : 486667248X
  • ISBN-13 : 978-4866672489
  • 出版社 : あさ出版
  • 言語 : 日本語

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。