Last Updated on 2020年3月7日 by 菅間 大樹

共同オフィスに支援員常駐、テレワーク後押し

福岡県は新年度、支援員が常駐するコワーキングスペース(共同利用型の仕事場)の開設に乗り出す予定です。
コワーキングスペースに支援員が常駐することで、民間企業が一定期間、低額で利用できるようにし、
自宅や共有オフィスで働く「テレワーク」による障害者雇用を増やすことが狙い。

支援員を常駐させ、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方の導入を自治体が支援するのは全国的にも珍しいとのこと。
県の計画では、コワーキングスペースは障害者の法定雇用率(2・2%)を達成できていない複数の企業の利用を想定。障害者の就労には障害の特性に応じた労務管理や緊急時の対応が不可欠なため、支援員が常駐。
利用企業に対しては、専門家がテレワークに適した障害者向け業務の「切り出し」について助言するほか、現状のままで可能な業務や、資料の電子化、コミュニケーション環境の整備によって可能になる業務などを仕分け、テレワークを実施するための工夫も提案します
なお、事業は民間に委託し、利用料の2分の1を県が助成するとのことです。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77