Last Updated on 2021年1月9日 by 今井 靖之
19歳の自閉症アーティスト GAKUによる最大W1.8m×H1.3mの大型作品が、店内の仮囲いを彩る
福祉施設アイム(神奈川県川崎市/代表 佐藤典雅)に所属する19歳の自閉症アーティスト GAKUが、福祉実験ユニット「ヘラルボニー」(岩手県花巻市/代表取締役社長 松田 崇弥)の企画する知的障害や身体障害のある人が描くアート作品で仮囲いを彩る地域活性型のアート・プロジェクト「SOCIAL ART MUSEUM 西武東戸塚S.C. ギャラリー」に参加します。ヘラルボニーとして初の単独アーティストによる展示企画です。11月上旬まで、最大W1.8m×H1.3mの大型作品6点が、西武東戸塚S.C.内の建設を守る「仮囲い」を彩ります。
「SOCIAL ART MUSEUM 西武東戸塚S.C. ギャラリー」開催概要
■掲出期間:9月24日(木)〜11月上旬
■掲出場所:西武東戸塚S.C. 4F(神奈川県横浜市戸塚区品濃町537-1)
■内容:仮囲いのターポリンに、自閉症アーティストのGAKUが描いた6点のアート作品を掲出。期間終了後には生地を洗浄しトートバックを製造、ヘラルボニーが運用するECサイト「HERALBONY Official Website」(https://www.heralbony.com/)にて予約販売を実施。
SOCIAL ART MUSEUM 西武東戸塚S.C. ギャラリー
ヘラルボニーが行っているプロジェクト「全日本仮囲いアートミュージアム」にて展開している「SOCIAL ART MUSEUM」。全日本仮囲いアートミュージアムは、建設を守る「仮囲い」を、新発見ができる期間限定の「ミュージアム」と捉え直す地域活性型のアート・プロジェクト。
「SOCIAL ART MUSEUM 西武東戸塚S.C. ギャラリー」と題して、川崎市在住の19歳の自閉症アーティスト GAKUが描いた作品を、耐久性の高いターポリン素材にプリントし、西武東戸塚S.C.内の仮囲いを彩る、ヘラルボニーとして初の単独アーティストによる展示企画。
ギャラリー終了後は、装飾に使用したターポリンをトートバッグにアップサイクルし、販売。仮囲いを彩ったターポリンが、価値を高めて再利用されるだけでなく、商品販売によって得られた利益の一部をアーティストに還元することで、福祉×アート×仮囲いを組み合わせた新たな価値の創出を目指す。
19歳の自閉症アーティスト GAKU
本名、佐藤楽音(がくと)。川崎市在住。3歳の時に自閉症と診断され、4歳の時に、当時最新の療育を提供していたといわれるアメリカ・ロスアンジェルスへ家族で渡り、以後9年間ロスで療育を受けながら過ごす。14歳の時、日本に帰国。父親が彼のために設立した、発達障害の福祉施設『アイム』が運営するフリースクール『ノーベル高等学院』に通い、現在は生活介護『ピカソ』に在籍。年間約260枚という驚くべきペースで、日々精力的に絵を描き続けている。
http://bygaku.com/story/
株式会社アイム
発達障害の子どもたちをサポートする放課後デイサービス「アインシュタイン放課後」「エジソン放課後」などを運営している福祉施設。全ての個性が「 I am! 」と胸をはって自己宣言できる世の中にしていきたいという思いを込めて、「アイム」と命名。2019年、第7回かながわ福祉サービス大賞、大賞および会場審査員賞をダブル受賞。
設立:2014年12月
代表:佐藤典雅
住所:神奈川県川崎市宮前区土橋1-13-1-201
URL:http://imhappy.jp
Tel:044-982-9080
株式会社ヘラルボニー
「異彩を、 放て。 」をミッションに掲げ、 福祉を起点に新たな文化を創ることを目指す企画会社。知的障害のある人が描くアート作品をプロダクトに落とし込み、 新しい価値の提案を目指すブランド「HERALBONY(旧MUKU)」の運営や、 建築現場の仮囲いに知的障害のあるアーティストのアート作品を転用する「全日本仮囲いアートミュージアム」、 100年後のコミュニケーションを考える「未来言語」など、 福祉を軸とした社会実験に取り組む。日本を変える30歳未満の30人「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN」受賞。
設立:2018年7月
代表:松田崇弥
所在地:岩手県花巻市東宮野目1地割2番地
URL:http://www.heralbony.jp/