Last Updated on 2023年4月29日 by 菅間 大樹
川崎市は、市が独自に定めた基準「かわさき基準(KIS)」に基づき優れた福祉製品として認証された製品の紹介動画を公開しました。動画はYouTubeにて閲覧できます。
優れた福祉製品のあり方を示した独自の基準「かわさき基準」
かわさき基準とは、優れた福祉製品のあり方を示した独自の基準です。また、「自立支援」を中心とした8つの理念により構成されているのが特徴です。かわさき基準が示す「自立」とは、自分でできるという意味ではなく、「自らが望む」「主体的に選択、自己決定できる」ことで、家族や地域の協力も含めて実行、実現できることと定義しています。
かわさき基準における理念は、福祉先進国であるスウェーデンにおける福祉の基本方針、理念を参考につくられています。また、日本が掲げる「介護保険における理念」も包含しつつ、国内の現状を踏まえ「8つの理念」として整理されています。
自立支援を中心とする8つの理念(HPより)
人格・尊厳の尊重:利用者の人格や尊厳が尊重されていること
利用者の意見の反映:サービス提供システムや福祉製品の開発過程に利用者が参加し、その意見が反映されており、利用者が利用したくなるような福祉製品であること
自己決定:あらゆるサービスがサービスの提供の各過程において、十分な説明と理解がなされ、本人の自己決定に基づいて行われること
ニーズの総合的把握:利用者の心理的・身体的・社会的ニーズを総合的に捉えていること
活動能力の活性化:利用者の残存能力を引き出し、心理的・身体的・社会的活動能力が活性化されるように配慮されていること
利用しやすさ:必要なサービス・相談・アフターフォローが身近なところですみやかに提供されていること
安全・安心:サービス提供の全ての過程において安全・安心が保障されていること
ノーマライゼーション:どのようなニーズを抱えていても、できうる限りの住み慣れた環境で社会生活を営むことができるように配慮されていること
かわさき基準の対象範囲(HPより)
かわさき基準が対象とする福祉製品は、「介護保険の対象となる福祉用具、障害者総合支援法に基づく補装具、日常生活用具」、「共用品・ユニバーサルデザイン製品」、「自助具、介護・介助支援機器」です。
健康増進のみを目的とする製品、使用場面がリハビリテーション職が提供するリハビリテーションに限定される製品、医療機器は対象外となります。
製品の種類
- 介護保険の対象となる福祉用具、障害者総合支援法に基づく補装具、日常生活用具
- 共用品・ユニバーサルデザイン製品
- 自助具、介護・介助支援機器
川崎市外企業の製品は介護ロボットの重点6分野に限定いたします。
利用目的
- 高齢者・障害者の自立支援(利便性向上または機能回復・機能低下防止)(充足必須)
- 介護者・介助者の負担軽減
アクティビティ
- 移動・移乗
- 入浴
- 排泄
- 更衣・整溶
- 食事
- 睡眠
- コミュニケーション
- 姿勢保持
- その他
狭義の福祉用具とは、
先天的な原因に基づく、あるいは、高齢化によるものを含む、後天的な外傷・疾病等の原因で生じた精神的・身体的不具合を補填するため、あるいは生活に適応させるための目的を持つすべての用具・設備機器(福祉用具法)であり、補装具・日常生活用具・自助具・介護支援機器など。
共用品とは、
身体的な特性や障害にかかわりなく、より多くの人々が共に利用しやすい製品・施設・サービス((財)共用品推進機構)。
介護ロボットの重点6分野とは、
移動支援、移乗支援、排泄支援、入浴支援、見守り(コミュニケーション)支援、介護業務支援に該当する製品
※かわさき基準は福祉製品のあり方を定めた基準であり、製品認証にあたっては、各製品が基準の考え方に沿って作られているかという視点で審査を行います。個々の認証製品について、川崎市が安全性や効能を保障するものではありません。
認証された福祉製品など複数の動画を川崎市公式YouTubeチャンネルで現在公開中
「川崎市公式YouTubeチャンネル」では、『かわさき基準(KIS)』に基づき認証された複数の製品を紹介しています。
今回新たに公開された動画
今回、令和3年度・平成31年度認証の製品の動画が追加されています。
離床見守りセンサー「e伝之介くん」(令和3年度認証)
ベッド用見守りセンサー「Aisleep Entry」(令和3年度認証)
キャリアサポートカルテ「シームレスバディ」(令和3年度認証)
盲導犬一本棒ハーネス(平成31年度認証)
視覚サポート機器「RETISSA Display2」(平成31年度認証)
ウェルテックについて
「かわさき基準(KIS)」認証の審査過程で製品の安全性・性能等の評価を行う、「Kawasaki Welfare Technology Lab」(ウェルテック)を紹介しています。
・福祉製品開発支援施設「ウェルテック」へようこそ
なお「Kawasaki Welfare Technology Lab」(ウェルテック)については、機能などを詳しく以下の動画でご紹介しています。
関連HP
https://www.city.kawasaki.jp/jigyou/category/79-31-3-0-0-0-0-0-0-0.html
問い合わせ先:
川崎市経済労働局イノベーション推進部
電 話 044-200-3226
メール 28innova@city.kawasaki.jp