Last Updated on 2024年9月24日 by 菅間 大樹

一般社団法人 障害のある子のライフプランサポート協会が、2023年9月23日(土)にオンラインにて、「超短時間雇用という働き方~人も企業も幸せになる働き方にチャレンジ!~」を開催します。東京大学・先端科学技術研究センター教授 近藤 武夫氏、企業応援センターかわさき 所長 荒木 伸義氏をゲストに、「超短時間雇用」という新しい働き方、雇用の仕方をテーマとしたセミナーです。

「超短時間雇用という働き方~人も企業も幸せになる働き方にチャレンジ!」開催

【イベント申込ページ】

https://peatix.com/event/3672004/view

<わたしたちの取り組みとは>

 代表理事の佐藤加根子です。わが子に知的・発達障害があると、日々の暮しや学校の選択・働くことなど、色々な場面で選択肢が限られてしまい、未来に希望が見いだせず、この先将来1人で生きていけるのか漠然とした不安を抱える親やご本人は少なくありません。私自身、自閉症のある息子を約30年間育てる中で、いつもそのような思いをしておりました。そこで親御さまや支援者の方に、未来を「これしかない」から「これもある」に変えていけるような情報を提供したいと考えて、セミナーをご提供しています

<障害者雇用を取り上げた理由>

近藤先生資料より抜粋

ライフプランを考える時に、学校時代の次にやってくるのが「働く」というステージ。「働く」ということは、単にお金を得るだけではなく、社会に参加し自分の居場所を作るという意味でも大切です。国は障害者雇用促進法を制定し、一定以上の従業員がいる企業は障害のある人を雇用するように義務付けしていますが、障害者が最低週に30時間働くことが前提になっていて(20時間以上30時間未満の場合は0.5人として算定)、20時間未満しか働けない人は全く算定されません。

このため身体的・精神的に長い時間働くことが難しい障害のある人は、働く場の選択肢が国の援助付き雇用である事業所に限られてしまうという現実があります。障害者の働き方の選択肢を広げるために、この超短時間雇用というモデルを多くの人に知っていただきたいと考え、このセミナーを企画しました。

<超短時間雇用について>

近藤先生資料より抜粋

超短時間雇用とは、障害や疾患などある人々が、週に最短15分から一般の企業・職場で、特定の職務を担当して働くワークスタイルを実現する東京大学先端科学技術研究センターの近藤先生が開発・推進する雇用・労働モデルです。

このモデルは、従来のように障害のある人を企業にどうはめ込んでいくかという考え方ではなく、企業の仕事を細かく「切り出し」することによって、障害のある人の強みを生かしながら、企業側の作業効率も上げていくという、言わば人も企業も幸せになるシステムと言えます。

<セミナー内容>

前半は、このモデルを開発・推進する東京大学先端科学技術研究センターの近藤先生を講師にお迎えしてお話いただき、後半は、超短時間雇用モデルの最初の地域システムを実装した自治体である川崎市で、実際に一般企業とのジョブマッチングなどを行っている企業応援センターかわさきの荒木所長をお迎えして、川崎市での取り組み事例、成功事例をご紹介していただきます。

<開催概要>

セミナー名:超短時間雇用という働き方〜人も企業も幸せになる働き方にチャレンジ!

開催日時:9月23日(土)15:00〜17:00

開催形式:オンラインセミナー(ZOOM配信)※後日アーカイブ配信有り

参加費:無料  定員:500名

主催:一般社団法人障害のある子のライフプランサポート協会

※本セミナーは、一般財団法人 ゆうちょ財団 金融相談等活動助成をいただき開催いたします。

<プログラム>

14:50 zoomオープン

15:00 オープニング

15:05 超短時間雇用について(近藤先生)

16:05 川崎市での取り組み(企業応援センターかわさき所長荒木様)

16:35 質疑応答・ディスカッション

16:50 つなぐいっぽ、障害のある子のライフプランサポート協会の法人紹介

17:00 クロージング

<お申し込み方法>

1.イベント詳細ページ(https://peatix.com/event/3672004/view)より必要事項を記入しお申し込みください。

2.お申し込み時にご登録いただいたメールアドレス宛に視聴用のURLが自動的に送られます。

<講師のご紹介>

近藤 武夫氏(こんどう・たけお)

東京大学・先端科学技術研究センター教授。博士(心理学)。専門は特別支援教育(支援技術)。広島大学教育学研究科助教、米国ワシントン大学計算機科学・工学部/DO-IT Center客員研究員を経て現職に。多様な障害のある人々を対象に、教育や雇用場面での支援に役立つテクノロジー活用や合理的配慮、修学・雇用制度の在り方に関する研究を行っている。

荒木 伸義氏(あらき・のぶよし)

神奈川県にある社会福祉法人 県央福祉会へ入職後、生活介護事業所にて、重度の自閉症の方の支援に携わる。その後、横浜市、川崎市の障害者地域就労支援に10年以上携わり、2019年に企業の障害者雇用等の支援として、企業応援センターかわさきを立上げ、川崎市が実施してきた短時間雇用プロジェクトなどを引継ぎ、現在に至る。

吉田 佳代子氏(よしだ・かよこ)

一般社団法人つなぐいっぽ代表理事。暮らし方の選択肢を拡げていくために必要なサポートや環境を提供していくことをミッションに掲げて活動をしている法人。自立生活を体験しながら学んでいくために、シェアハウス「Step(s)のがた(ステップのがた)」をオープンする。

一般社団法人 障害のある子のライフプランサポート協会について

障害のあるお子さまとそのご家族が生涯を通して、そして「親なきあと」も安心して幸せ暮らせるように、福祉の窓口ではなかなか得ることが出来ない、お金と法的制度に関する情報を発信しております。

所在地:神奈川県横浜市鶴見区市場下町11-37-551

面談室:神奈川県川崎市川崎区駅前本町11番地2 川崎フロンティアビル 4階

代表理事:佐藤 加根子

事業内容: セミナー企画・講師派遣・ライフプランコンサルティング

設立: 2019年1月     HP:https://www.s-lps.com/

<代表理事について>

31歳の自閉症の息子を持つFP。金融の仕事に18年間携わるも「親なきあと」の息子のお金と暮らしに不安を持ったのがキッカケとなり、様々なジャンルの専門家ネットワークを構築。親の気持ちとプロの視点でライフステージごとに必要なお金と準備について、セミナーや相談を通して情報提供している。

このセミナーは、特に以下のような方々にお届けしたいと考えております。

・障害があると働く場の選択肢が限られてしまい、未来に希望が見いだせない親御さんと障害者ご本人

・障害者雇用についての新しい取り組み事例を学びたい支援者・自治体の方

・障害者雇用に興味はあるが、取り組み方がわからない企業の経営者・担当者

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77