Last Updated on 2021年6月7日 by 今井 靖之
第1回ツアーは《スタジオクーカ》を訪問
一般社団法人マジェルカ(本社:東京都武蔵野市 代表理事:藤本光浩)が、日本財団の助成事業として、ユニークなモノづくりをしている日本各地の障がい者施設を訪問し、一般参加者がリアルタイムでオンライン参加出来るスタディーツアーを開始しました。
マジェルカは、“福祉と社会のパイプ役”として障がい者が作る雑貨製品の中から魅力の高いモノを日本全国から集めて販売するセレクトショップを2011年から運営中。
4月23日に開催した第1回のツアーでは神奈川でアート活動をしている《スタジオクーカ》を訪問。大学生など約50名がZOOMで参加し、普段足を運ぶ機会のない福祉の現場を視察し交流を行いました。
当日の映像の一部をアーカイブでも配信中です。
https://www.majerca.com/studytour-cooca/
今年度は“アート活動”“木工製品製作”“織り製品製作”“陶芸品製作”などを行う日本全国の6つの障がい者施設を訪問します。
第2回目のツアーでは 埼玉で木工製品を製作する《すいーつばたけ》を5月27日に訪問予定です。
その後も、京都、福岡、滋賀、東京の作業所訪問を予定しています。
障がい者への無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)は「知らない」ことから生まれます
「障がいのある人に対して、障がいを理由とする差別や偏見はあるか」――内閣府の調査(2017)では、8割以上の回答者が「あると思う」と答えています。
ダイバーシティが叫ばれる中、私たちに必要なのは“障がい者に対する正しい理解”であるのはもちろんですが、そもそもそのために必要なのは”障がい者との接点”だとマジェルカは考えています。
しかし、私たちが日常の中で障がい者と関わったり、障がい者のことを知る機会はあまりありません。
この度マジェルカが企画したのは、一般の方々と障がい者がより気軽に関われる“障がい者施設(福祉作業所)スタディーツアー”。
オンラインのツアーとしてモノづくりをしている“福祉の現場”を紹介。マジェルカスタッフがビデオ片手に施設の様子をライブで紹介し、参加者にはそこで作業をしている障がい者やスタッフの方々と画面上で交流をしてもらうという企画です。
当事業は日本財団の助成事業として今年度は6回シリーズで開催。“アート活動”“木工製品製作”“織製品製作”“陶芸品製作”など、日本各地でモノづくりを行っている福祉作業所を巡ります。
参加者からは、「なかなか見に行くことのできない作業所の雰囲気を感じられてよかった」「障がいのある方々の普段の様子が良くわかった」「楽しかった」という感想に加え、「福祉作業所という場は、スタッフの方と障害のある方との大切なコミュニケーションの場であると同時に、障がいのある方にとっては社会とのつながりでもあると思った」などの感想も寄せられ、新たな気づきや意識変化につながったことが確認できました。
一般社団法人マジェルカ
障がい者施設で作られた雑貨専門のセレクトショップを東京・吉祥寺の実店舗とオンラインショップで2011年より運営。 日本全国の延べ200以上の福祉作業所と取引をし、その社会的なミッションと商品力の高さが評価され、国内外のファンの方に支えられています。
“福祉と社会のパイプ役”としての役割をより強化する為、2020年末に非営利法人である一般社団法人マジェルカを設立。
「障がいのある人ない人があたりまえのように混ざり合うインクルーシブな社会の実現」というビジョンを掲げ、障がい者理解を深めるウェルフェアトレード※を軸とし、作業所のエンパワメントや社会の啓発活動を強化しています。 ※“福祉”の“フェアトレード”
代表者:藤本光浩
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町3-3-11 中田ビル
URL:https://www.majerca.com/