Last Updated on 2020年11月20日 by 菅間 大樹
メイクを通じて、人や社会とのつながりへガイド
株式会社資生堂(東京都港区、社長:魚谷雅彦)は、視覚に障がいのある方でも自身で簡単に実践できる独自の化粧法「ガイドメイク」を開発しました。
「ガイドメイク」とは、視覚に障がいのある方が自身の手指を顔に当てて「ガイドライン」にし、それに沿ってスキンケアからポイントメイクアップまでを行う化粧法です。視覚障がい者団体のご協力のもと、2017年から全国で試験展開を行いながら、視覚に障がいのある方の意見を取り入れて構築しました。
「ガイドメイク」について
「ガイドメイク」では、資生堂の長年にわたる視覚障がいのある方への化粧についての調査や研究をもとに、以下の3点を「ガイド(案内)」します。まず化粧のコツを掴むために、化粧品を使う部位に手指を動かす「練習(エアー)」の後、実習を行います。使用する化粧品や化粧用具は、視覚に障がいのある方の使いやすさを考慮しながら、国内で販売している資生堂商品を選定しています。
視覚機能に応じたメイク法をガイド
眉や唇のかたちに沿って、自身の手指を「ガイドライン」にして、化粧がはみださないように描けるようにします。
加齢に対するスキンケアをガイド
触覚を意識し、年齢によって変化する肌のお手入れ法をガイドします。
社会参加へガイド
メイクによって、さらに自信を持って外出したい、あるいは人に会いたいと思うことを通じて、人や社会とのつながりへとガイドします。
資生堂社員が口頭でお伝えする「資生堂ライフクオリティー ビューティーセミナー」で学びます。
https://corp.shiseido.com/seminar/jp/guide-makeup/index.html
視覚障がいのある方に向けた、資生堂のこれまでの取り組み
1984年に点字版美容テキスト、商品識別用点字・墨字シール、使用量目安シールといった視覚に障がいのある方をサポートするための美容教材を作成。1987年からは年4回美容情報 CD(当時はカセットテープ)「おしゃれなひととき」を制作し、全国約80カ所の点字図書館に寄贈。2002年からは資生堂WEBサイトの 「資生堂リスナーズカフェ(https://corp.shiseido.com/listener/jp/)」で、音声読み上げソフトで確認できる化粧品の使い方の説明や、音声でも楽しめる季刊美容情報「おしゃれなひととき」を掲載。2019年には専用の化粧法「ガイドメイク」を開発し、視覚障がい者団体からの依頼に応じて、全国でセミナーを開催。(現在は新型コロナウイルス感染症予防のため休止中)
https://corp.shiseido.com/jp/sustainability/seminar/
株式会社資生堂
代表者:社長 兼 CEO 魚谷 雅彦
所在地:東京都港区東新橋1-6-2
URL:https://corp.shiseido.com/