Last Updated on 2020年1月21日 by 菅間 大樹

2020年1月より知的障害のある方と家族を守る 「手をつなぐがん保険」を販売

ぜんち共済株式会社(代表取締役社長 榎本 重秋、以下「ぜんち共済」)と東京海上日動火災保険株式会社(取締役社長 広瀬 伸一、以下「東京海上日動」)は、障がいのある方がより安心して暮らせる社会の実現を目指し、知的障がい・発達障がい等のある方およびそのご家族向けのがん保険を開発し、販売します。

背景

ぜんち共済と東京海上日動は、2018年1月より東京海上日動の個人賠償責任保険をセットした「ぜんちのあんしん保険」「ぜんちのこども傷害保険」を提供する等、知的障がい等のある方が安心して暮らせる社会の実現に向け、ともに取り組んでまいりました。

こうした取組みを進めるなかで、「全国手をつなぐ育成会連合会」が会員に対して実施したアンケ―トにおいて、約7割の方から「知的障がい等があってもがん保険に加入したい」とのご要望が寄せられ、知的障がい等のある方のがん保険に対する加入ニーズは高いことが分かりました。また、同アンケートにおいて、知的障がい等のある方のご家族ががんの重度状態となった場合に、成年後見制度の利用を望む声も寄せられました。

上記のニーズを踏まえ、ぜんち共済と東京海上日動は知的障がい等のある方およびそのご家族向けのがん保険として「手をつなぐがん保険」を開発し、販売いたします。

「手をつなぐがん保険」の概要

(1)知的障がい等のある方向け
がん保険にご加入いただく際には、がん以外も含む病気の治療状況等をお申し出(告知)いただく必要がありますが、本商品については知的障がい等に関する告知を不要とすることで、ご加入いただきやすい商品とします。

(2)ご家族向け
既存のがん保険の補償内容に加え、ご家族ががんの重度状態(StageIV)となった場合に、知的障がい等のある方を被後見人とした成年後見制度を利用するための費用を補償する「がん成年後見費用等補償特約」をセットし、ご家族のニーズにも対応した商品とします。

販売方針

本商品は、2020年1月1日始期契約より、東京海上日動を引受保険会社、ぜんち共済を引受代理店、全国手をつなぐ育成会連合会を契約者として、同連合会の会員およびそのご家族向けに販売します。

ぜんち共済と東京海上日動は、本商品を提供することで、育成会と全国のご家族が手と手をつなぎ、共生社会の実現、障がいのある方の権利擁護の一助となれば幸いです。

【ぜんち共済株式会社 会社概要】

社 名 :ぜんち共済株式会社 http://www.z-kyosai.com/
所在地 :東京都千代田区九段北3-2-5九段北325ビル4階
資本金 :94,600千円
代表者 :代表取締役社長 榎本 重秋事業内容:少額短期保険業(関東財務局長(少額短期保険)第14号)

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77