Last Updated on 2023年8月5日 by 菅間 大樹
「自律神経失調症」は症状や原因が様々で、診断が難しいとされる病気です。診断までに、多くの病院を渡り歩いて疲れてしてしまったという方も多いことでしょう。
さらに職場では、理解されず辛い思いをしたり、退職を余儀なくされたりした方もいらっしゃるのでないでしょうか。
休職中の方は、また働きたいと思うものの、「コントロールできない体調不良でも続けられるだろうか」「上司や同僚が理解してくれるようなよい職場があるだろうか」など、以前の状況を思い出し、ためらってしまうことはありませんか?
また自律神経失調症の原因が仕事だということあるかもしれません。 そういった場合、今の仕事に復職するか、新しい仕事に転職するか、迷っていませんか?
でも、自律神経失調症に悩みつつも、病気の特徴を理解し自分に向いてる職場に復職・転職できた方は、たくさんいらっしゃいます。
今回は、そのような方のアンケートの回答を交えながら、仕事探しに役立つポイントをご紹介していきます。
具体的で、力がわいてくるたくさんの体験談が集まっています。ぜひ、今の仕事を続けるかどうか迷った方は参考にしてください。
目次
- 自律神経失調症とは
- 自律神経失調症が仕事におよぼす影響と悩み
- 仕事への悩みを解決するためには復職?それとも転職?
- 自律神経失調症でもできる仕事とは
- 自律神経失調症でもできる仕事で働くために必要なこと
- 転職を考えている方へ
- 新しい企業や職場で長く働くために大切なこと
- 最後に
1.自律神経失調症とは
自律神経失調症は、自律神経がストレスによって正常に機能しないことによって起こるさまざまな症状の総称です。 その原因として、不規則な生活によって自律神経が興奮し続けたり、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れ(更年期障害)、先天的要因などが挙げられます。 全身的症状としてだるい、眠れない、疲れがとれないなど、器官的症状として頭痛、動機や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、下痢や便秘、冷えなど多岐にわたります。精神的症状として、情緒不安定、イライラや不安感、うつなどの症状が現れることもあります。 |
参照:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」
自律神経失調症を改善するためには、その原因を知り、ストレスのコントロールをすることが大切です。ストレスを生じる要因は、生活の中に数多く存在しますが、仕事もその1つ。 仕事にストレスを感じ、悩んでいることはありませんか?
2.自律神経失調症が仕事におよぼす影響と悩み
アンケートには、自律神経失調症と診断された方の仕事に対する悩みが多く寄せられています。大きくわけると以下の4つです。
1、季節や天候の影響を受けやすい
2、生活リズムが乱れると症状が悪化する
3、職場の方に理解してもらえない
4、今後の生活が不安になる
このコラムを読んでいるあなたも、同じ経験はありませんか?
では、寄せられたリアルなコメントとともに、悩みを具体的に見てみましょう。
2-1季節や天候の影響を受けやすい
自律神経失調症の大きな特徴のひとつは、気候などの外的な環境に身体が適応できなくなること。つまり、暑ければ汗をかき体温を下げ、寒ければ震えて体温を上げるというコントロールができなくなることで、体のあちらこちらに不調が出てきます。
“ 「特に夏に弱く、休みがちになる。パニック発作の不安感も出やすいので職場まで辿り着かない。血管迷走反射で失神。」 「疲れや暑さで体調不良になりやすく、急激に緊張感が高まると、手の指が痺れて固まってしまう。また、酷い時は吐き気もありました。このようなことから、夏場の暑い時期の仕事や、トラブルが発生した時は、精神的にもダメージが大きかったと思います。」 「自律神経失調症により、特に気圧、気温の変化によって急激な頭痛、目眩が起こり仕事にかなり支障が発生している。」 ” |
その日の天候に体調が左右されてしまうこと。例えば 昨日までは調子が良かったのに、朝起きたら急に調子が悪くて仕事に行けないということはありませんか?
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