Last Updated on 2023年7月16日 by 菅間 大樹

自分ではコントロールできない突然の発作を抱えるパニック障害。強い発作を経験すると「また発作が起きたらどうしよう」という不安から「電車に乗れない、外出することが辛い」といった悩みを抱えることはありませんか?

そのような悩みから仕事へ行くことをためらったり、休んでしまうこともあるかもしれません。まずは症状が緩和されるよう治療することが一番大切ですが、徐々に仕事に復帰したいと思ったときは、このコラムを参考にしてみてください。

パニック障害をお持ちの方から集まったアンケートがたくさん届いています。その中には同じような不安を抱えながらも、続けられる職場を見つけて働いている方もたくさんいらっしゃいます。

そのような満足できる職場で働いている方から集まった体験談をもとに、仕事探しから就職後までのポイントやアドバイスをまとめました。
今、仕事について悩んでいる方、これから仕事を探す方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. パニック障害とは
  2. パニック障害になりやすい職場とは
  3. パニック障害を発症したことで生じた仕事の悩みとは
  4. 理解のある職場とは
  5. 働きやすい企業・職場・職種
  6. パニック障害でも働ける企業の見つけ方
  7. 専門家のアドバイスを活用する
  8. 面接で伝えること
  9. 入社後に気を付けていること
  10. 最後に

1.パニック障害とは

「パニック障害」も「不安障害」も、近年よく用いられるようになった病名ですが、正確にいうと、両者は並列関係にあるものではなく、「パニック障害」は「不安障害」の下位分類のひとつです。
「不安障害」というのは、精神疾患の中で、不安を主症状とする疾患群をまとめた名称です。その中には、特徴的な不安症状を呈するものや、原因がトラウマ体験によるもの、体の病気や物質によるものなど、様々なものが含まれています。中でもパニック障害は、不安が典型的な形をとって現れている点で、不安障害を代表する疾患といえます。
不安障害の原因は、まだ十分には解明されていません。どんな病気もそうですが、精神障害の発症には、生物学的(身体的)、心理的、および社会的要因がいろいろな度合いで関わっています。
~中略~
不安障害の発症に心理的要因が関与していることも間違いありません。パニック障害では何の理由もなく突然パニック発作に襲われるのが典型的とされていますが、実はこれも、 •過去に何らかのきっかけがあった
•発症前1年間のストレスが多い
•小児期に親との別離体験をもつ
などの心理的要因があるケースが多い、という報告もあります。

参考:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」

あなたも、このような要因であてあまるものはありませか?もちろん、様々な要因が重なったのかもしれませんが、その1つが仕事だということも少なくないはずです。

ではまず、パニック障害になりやすい職場について見ていきましょう。

2.パニック障害になりやすい職場とは

パニック障害を発症した方は、どのような職場で働いていたのでしょうか?前述にも述べたのように、要因となるのは仕事だけではありません。しかし、引き金となる状況が職場にあったという意見もあります。

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。