Last Updated on 2021年2月14日 by 今井 靖之

「精神障がい」や、「発達障がい」と一言でいっても、人によって症状の特性や、得意不得意は多種多様なので、「働きやすい環境」は個人によっても変わってきます。

そんな多種多様な障がい特性を持つ方々が集まって、一人一人にとっての働きやすい環境づくりに挑戦し続けている、特例子会社があります。
今回は、自社オリジナルの仕組み化(※)によって、精神障がいや、発達障がい、身体障がいなど様々な障がい特性を持つメンバーひとりひとりに寄り添い、働きやすい職場環境を整えている、ぐるなびサポートアソシエの働きやすさの秘訣について、取締役 千葉事業所長の伊藤さんにお話を伺ってきました。

※仕組み化とは、業務の型を決めて、誰が担っても、上手く業務に取り組めるようにすること。

目次

  1. ぐるなびを支える重要な戦力としての業務内容
  2. 働きやすい職場環境を支える3つのポイント
  3. ぐるなびサポートアソシエにぴったりな人とは?

1.ぐるなびを支える重要な戦力としての業務内容

―ぐるなびサポートアソシエのみなさんは、どんなお仕事をしているんですか?

データ入力や、情報調査、ぐるなびのコンテンツチェックなどを行なっています。

今はぐるなび本社から受注した仕事だけを行なっていますが、私たちが大事にしている価値観として、「働いて、貢献して、稼ぐ」というものがありますので、いずれは外部の仕事も受注して、会社として成長していきたいです。

―素敵な価値観ですね。

この価値観に共感して、仲間になってくださった方もいらっしゃいます。
ぐるなびのコンテンツチェックなどは、ぐるなび本社にとっても非常に重要な仕事なので、自分たちが戦力として、役に立てている実感が持てるところにやりがいを感じているメンバーも多いです。

―特例子会社で働く人の悩みとして、「仕事にやりがいを感じられない」とか「仕事がなくて暇になってしまう」という声もよく挙げられる中、ぐるなびサポートアソシエでは、貢献している実感が持てる業務内容になっているんですね。

精神障がいや発達障がいをお持ちの方はとくに、働きやすいペースや環境、得意不得意に個人差があるので、チームで大きな仕事をするということが難しくなりがちですが、私たちの会社では、自社内で様々な業務をプログラムして仕組み化を内製できているので、貢献度の高い大きな仕事を切り分けて、一人一人に合った形で分担することができるのです。

また、業務が一部の人に偏って手持ち無沙汰にならないように、隙間時間で体を使ってできる、梱包や配送準備などの業務も用意されています。パソコン作業が続いて、頭が疲労した時の気分転換にもなっています。

2.働きやすい職場環境を支える3つのポイント

(写真:広々とした職場には、横になれるソファーベッドや、休憩スペースも)

(1)業務の切り分け・統合を支える仕組み化

―働きやすい職場環境が実現できているポイントを教えていただけますか?

まず一つ目は、業務の切り分け・統合を支える仕組み化ができていることです。

幸いにもぐるなびサポートアソシエの中に、VBA(※)を使える社員がいるので、自社開発プログラムを使って、案件を型化し、業務の切り分けと統合ができるような仕組みを整えており、得意分野が異なる方達が集まっていても、全員参加の形で仕事を進めることができます。

※VBAとは、excelなどで用いるプログラミング言語のこと。これを使うことで、手動で行う業務を自動化することができる。

例えば、ぐるなびのコンテンツチェックの仕事は、誤字脱字チェックの担当と、情報に間違いがないかチェックする担当、広告規定に沿っているかをチェックする担当に分担し、最後に各担当者の仕事を統合して、納品します。

そうすることで、一人一人が責任感の圧迫を受けずに、品質の高いものをみんなで納品できるので、貢献度の高い仕事も難易度を下げて取り組むことができます。

―それは働く人にとっては、すごく安心できる環境ですね。

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。