「暮らしのための拠点」として一体化した総合支援

「おれんじハウスそだちとケアベース」は、「こどもと家族、そして地域の暮らしに寄り添い、育ちと生活の過程を、地域の中でつないでいく総合拠点」をコンセプトに掲げています。具体的には、認可保育所、診療所、児童発達支援、放課後等デイサービス、放課後児童クラブ、相談支援事業所といった多様な機能が一体的に配置されます。これにより、子どもたちは成長段階や制度の変化に関わらず、慣れ親しんだ場所と関係性の中で支援を受け続けることが可能になります。

おれんじハウスそだちとケアベースの施設外観イメージ

多様な専門職が連携し、インクルーシブな環境を提供

この施設では、保育士、看護師、栄養士、児童発達支援専門職、医師、助産師、心理士、リハビリ職など、多岐にわたる専門職が同じ場所で連携します。これにより、日常生活の中に医療や発達支援が自然に組み込まれる体制が整います。

また、医療的ケアの有無や発達特性にかかわらず、すべての子どもたちが「一緒に過ごす日常」を大切にしたインクルーシブな環境が設計されています。特別な場所として区別するのではなく、多様な子どもたちが共に育ち合う場となることを目指しています。

おれんじハウスそだちとケアベースの提供サービス概要

施設概要は以下の通りです。

  • おれんじハウスそだちとケアベース二俣川

    • 建設地:神奈川県横浜市旭区二俣川2-47-3

    • 主な機能:認可保育所/児童発達支援/放課後等デイサービス/放課後児童クラブ/相談支援事業所/診療所

  • おれんじハウスそだちとケアベース戸塚

    • 建設地:神奈川県横浜市戸塚区矢部町684-1

    • 主な機能:認可保育所/児童発達支援/放課後等デイサービス

二俣川拠点に併設される診療所は、2026年5月から6月に開設予定で、一般診療に加え、医療的ケア児や発達特性のある子ども、その家族の暮らしに寄り添う医療を提供します。神奈川県立こども医療センター地域医療連携室の星野陸夫医師も参画し、地域での暮らしの延長線上で医療が機能することを目指します。

支援対象者と今後の展望

この施設は、医療的ケアが必要な未就学児とその家族、発達に特性のある未就学児とその家族、一般の未就学児とその家族、小学生(放課後児童クラブ/放課後等デイサービス)、そして地域の親子や住民を対象としています。

認定NPO法人おれんじハウスの理事長である中陳亮太氏は、「支援が必要だから分けるのではなく、暮らしの中に自然に支援がある社会を、横浜からつくっていきたい」と述べています。

認可保育園の0~3歳児クラスは一次申込でほぼ定員に達しており、併設される児童発達支援・放課後等デイサービス・放課後児童クラブは現在も利用希望者の申し込みを受け付けています。

この新しい取り組みは、子育ての分断という社会課題に対し、地域全体で子どもたちの成長を支えるモデルケースとして注目されるでしょう。

より詳しい情報は以下のウェブサイトで確認できます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77