障害者の「動く自由」を広げる国際プロジェクト「Road To Camino」とは?

移動に困難がある方々にとって、行きたい場所があっても選択肢が限られてしまう現状があります。一般社団法人Su-Clu-Lab Terraceは、渋谷区のインクルーシブ運動場や公益財団法人ハーモニィセンターとの連携のもと、障害者の夢を叶えるプロジェクトを展開してきました。

2025年には「ROAD TO MONGOLIA」を成功させ、障害があっても「誰かとなら行きたい場所に行ける可能性」を実証。その経験を土台に、今回はスペインの世界遺産を車椅子で進む国際的プロジェクトへの参加を目指し、クラウドファンディングを立ち上げました。

このプロジェクトは、車椅子ユーザーだけでなく、「行きたい場所に行けない」と感じる全ての方々の「動く自由」の実現と、その社会実装につながることを願っています。

青空の下、屋外で3人の人物が笑顔で写っています。中央の男性は車椅子に乗っており、他の2人と共に楽しそうに散歩している様子が伺えます。

スペインの世界遺産120kmを車椅子で走破!挑戦の全貌とチームの力

今回の挑戦「Accessible Camino 2026」では、世界中の人々が目指すスペイン・サンティアゴ巡礼路の約120kmを車椅子で走破します。このルートには、石畳や未舗装路、急な坂道など多様な地形が含まれており、非常に厳しい道のりとなるでしょう。

挑戦には、各国から車椅子ユーザーや視覚障害者が参加し、各障害者に対して6名のPusher(車椅子を押す人)やサポーターがチームを組み、総勢50名以上で進みます。日本からは、脊髄損傷の車椅子ユーザーである大川そう氏、理学療法士の山田智也氏、医師の積田綾子氏が参加します。

チームで乗り越える価値と国際的な連携

この挑戦は、車椅子ユーザーだけでなく、サポーターにも高い体力と判断力が求められます。押す、支える、判断するといった役割を分担しながら進むため、チームワークが不可欠です。過酷な道のりを共に乗り越える中で生まれる連帯感や達成感は、リハビリや単なる旅行では得られない貴重な体験となるでしょう。支えられる側と支える側、双方にとって新たな挑戦の形を提供します。

また、このプロジェクトは、数々の賞を受賞した映画『I’ll Push You』で描かれた道を、その映画の主人公や50名以上のメンバーと共に進む「Accessible Camino」の一環として行われます。国際的な協力体制のもと、挑戦が実現します。

挑戦を支えるクラウドファンディングと社会実装への展望

この国際プロジェクトは、これまでの「インクルーシブ運動場」「サクラボテラス」「ROAD TO MONGOLIA」での実践を土台とし、再現可能なモデルとして社会実装を目指しています。

クラウドファンディングは2026年3月16日(月)から4月30日(木)まで実施されており、支援者には様々なリターンが用意されています。

リターンの一例

  • 3,000円:御礼のメール・活動報告
  • 5,000円:RTC Movie Nightへの参加 「I’ll Push You」上映会
  • 10,000円:出発前オンライン作戦会議への参加(アーカイブあり)
  • 30,000円:車いす体験イベントスタッフ体験・インクルーシブ乗馬体験
  • 30,000~50,000円:首都圏トレーニング体験・合宿参加
  • 50,000円~:企業様向け オンライン講習会、ロゴ掲載、出張インクルーシブ車いす体験研修

プロジェクト詳細と支援方法

プロジェクト名:車椅子で世界へ|Road To Camino
期間:2026年3月16日(月)~4月30日(木)
URL:https://readyfor.jp/projects/rt-camino2026?sns_share_token=22263e8b9da62fe2135f&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social

運営団体について

一般社団法人Su-Clu-Lab Terraceは、障害者総合支援法に基づく福祉サービスを提供する団体です。代表理事の大野 綾子氏(社会活動は医師免許に沿って積田綾子氏として実施)を中心に、障害を持つ人々の生活支援と社会参加を促進する活動を行っています。

URL:https://www.su-clu-lab.com

まとめ:インクルーシブな社会へ向かう一歩

「車椅子で世界へ|Road To Camino」プロジェクトは、単なる物理的な挑戦に留まらず、障害を持つ人々が社会の中で「行きたい場所に行ける」という希望と可能性を広げるものです。この挑戦が、将来的に日本におけるインクルーシブな社会の実現に向けた具体的なモデルとなることが期待されます。

この素晴らしい挑戦に共感し、応援したい方は、ぜひクラウドファンディングページをご覧ください。あなたの支援が、多くの人々の「動く自由」を広げる力となるでしょう。2026年6月2日(火)にスペインへ出発し、挑戦が始まります。今後の活動報告にも注目です。


≪PR【carecollabo】ご利用者にかかわる記録を集約・共有≫

findgood

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77