世界ダウン症の日国連会議とは

国際ダウン症連合(Down Syndrome International:DSi)が主催するこの会議は、ダウン症のある当事者、家族、支援者、専門家が世界中から集まり、ダウン症のある人々のサポートや共生社会の実現に向けた意見や経験を共有する国際的な場です。国連本部会場では、各国から選出されたダウン症のある人々がスピーチを行い、世界各国の参加者やオンライン視聴者に向けてメッセージを送ります。

過去には、2013年に小林和樹さん(お菓子職人)、2015年に金澤翔子さん(書道家)、2017年にアッシュモア英玲奈さん(タレント)、2024年には吉田葵さん(俳優)が日本人スピーカーとして登壇しています。

スピーカー 酒井萌さんのこれまでの歩みと活躍

酒井萌さんは、2005年5月に宮城県で誕生し、2歳のときに兵庫県へ転居しました。小学6年生からウォーキングレッスンに通い始め、モデルとしての基礎を築きました。現在は自立訓練施設に通いながら、モデルやインクルージョンアイドルとして活動しています。

これまでに北海道や鳥取で開催されたインクルーシブイベントでのファッションショーに出演したほか、2021年には文化庁・日本芸術文化振興会 障害者の文化芸術フェスティバル in 関東・甲信ブロック ファッションショーでスピーチを経験。雑誌「Just Smile!」の表紙を飾るなど、多岐にわたる活躍を見せています。

2025年にはインクルージョンアイドルグループ「IRIS Angel(アイリス・エンジェル)」のメンバーとしてCDデビューを果たし、芸術文化振興会 障害者の文化芸術国際フェスティバルにも出演。同年10月には大阪・関西万博JDSプレゼンツ ファッションパフォーマンスショーにIRIS Angelとしてゲスト出演し、スピーチを行いました。11月には第5回日本ダウン症会議・第7回日本ダウン症学会学術集会で「ダウン症のある3名のご本人発表」としてスピーチするなど、その活動は国内外に広がっています。酒井さんの夢は、世界で活躍するモデルになることです。

国連会議の開催概要とオンライン視聴方法

「第15回 世界ダウン症の日 国連会議」の詳細は以下の通りです。

  • 会議名: 第15回 世界ダウン症の日 国連会議

  • 日時: 2026年3月22日(日)(現地時間)

  • 会場: ニューヨーク国連本部

  • 主催: 国際ダウン症連合(DSi)

  • 2026年テーマ: 「孤独に立ち向かうために 共に」(Together Against Loneliness)

  • 日本のキャッチコピー: 「ひとりじゃないよ。」

会議の様子は、日本時間の2026年3月23日23:00から24日6:00までライブ配信され、世界中から視聴が可能です。テーマについての詳細やオンライン視聴は、以下のリンクから確認できます。

公益財団法人日本ダウン症協会(JDS)の取り組み

この会議への日本人スピーカー派遣を支援している公益財団法人日本ダウン症協会(JDS)は、ダウン症のある人々とその家族、支援者で構成される会員組織です。JDSは、ダウン症のある人々が生きやすい社会の構築を目指し、啓発活動、権利擁護、相談事業、政策提言など多岐にわたる活動を展開しています。

JDSは「世界中で共有されている『孤独』という課題に対し、日本からの声を国連の場で届けられることは、大きな意義がある」とメッセージを発しており、今後も国際的な取り組みを積極的に支援していく方針です。また、「世界中の仲間と一緒に、ダウン症のある人々へのサポートについて考え、変化を起こしましょう!」と呼びかけています。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77