障害福祉の未来を担うパラ・パワーリフティングとは?

パラ・パワーリフティングは、主に下肢に障がいのある選手が行うベンチプレス競技です。車いすに座ったまま、あるいは専用のベンチ台に寝た状態でバーベルを持ち上げ、その挙上重量を競います。筋力だけでなく、集中力や精神力も求められるダイナミックなパラスポーツです。

この競技は、選手一人ひとりの努力と挑戦が可視化されやすく、観る人に大きな感動を与えます。また、国際大会であるアジアパラ競技大会やパラリンピックの正式種目でもあり、世界中の選手が頂点を目指して日々トレーニングに励んでいます。今回のチャレンジカップ京都大会は、10月に名古屋で開催されるアジアパラ競技大会への出場ランキングを決定づける最後の機会となるため、選手たちの意気込みも一層高まっていることでしょう。

アジアパラ競技大会への最終予選!第9回チャレンジカップ京都大会の見どころ

大会概要と開催情報

「第9回チャレンジカップ京都大会」は、特定非営利活動法人日本パラ・パワーリフティング連盟(JPPF)が主催・主管し、京都府が共催する重要な大会です。

PARA POWERLIFTING CHALLENGECUP KYOTO

  • 日時: 2026年5月30日(土)・31日(日)

  • 会場: サン・アビリティーズ城陽(京都府城陽市中芦原)

  • 主催・主管: 特定非営利活動法人 日本パラ・パワーリフティング連盟

  • 共催: 京都府

  • 公認: ワールドパラパワーリフティング

  • 後援: 城陽市(予定)、公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会、京都府社会福祉事業団、NPO法人京都スポーツ・障がい者スポーツ推進協会、連盟スポンサー

この大会は、アジアパラ競技大会出場条件である男子9位以内、女子7位以内を目指す選手たちにとって、7月締切のランキングを上げる最後の機会となります。

注目選手と熱い戦い

今大会には、初出場となる5名(女子1名、男子4名)の選手から、10代から70代までの幅広い年代の選手が参加します。それぞれの選手が自己ベスト更新、そしてアジアパラ競技大会への出場権獲得を目指し、熱いパフォーマンスを繰り広げます。

特に注目されるのは、チャレンジカップ史上初めて海外選手が参戦することです。韓国とインドから選手が出場し、アジアパラ競技大会ランキングのランクアップを狙います。国際色豊かな戦いにも期待が高まります。

アジアパラランキング上位の注目選手(抜粋)

  • 男子

    • 49kg級 9位:CHEON Minki(チョン・ミンギ/韓国)

    • 59kg級 10位:光瀬 智洋(エグゼクティブプロテクション)

    • 72kg級 7位:樋口 健太郎(コロンビアスポーツウェアジャパン)

    • 80kg級 4位:KIM Gyuho(キム・ギュホ/韓国)※今大会は72kg級に出場

    • 80kg級 9位:日野 雄貴(シンプレクス・ホールディングス)

    • 97kg級 11位:田中 翔悟(三菱重工高砂製作所)※今大会は88kg級に出場(88kg級13位)

  • 女子

    • 41kg級 12位:成毛 美和(APRESIA Systems)※今大会は45kg級に出場

    • 45kg級 5位:Jaspreet Kaur(インド)

    • 73kg級 12位:坂元 智香(Ponta/ロイヤリティ マーケティング)

    • 79kg級 6位:田中 秩加香(京西電機)

競技ルール解説でさらに楽しむ!

パラ・パワーリフティングは、ルールを知ることでより深く楽しめます。基本的なルールは以下の通りです。

パラ・パワーリフティング競技ルール解説

  • 試技の成功条件: バーベルを胸まで下ろし、一旦停止してからまっすぐ平行に押し上げます。途中でバーベルが下がったり傾いたりすると失敗となります。

  • 審判の判定: 3人の審判がそれぞれ「白」(成功)か「赤」(失敗)を出します。白が2人以上で成功とみなされます。

  • ラウンド制: 第1試技から始まり、挑戦重量の軽い選手から順に進みます。基本的には回を追うごとに重い記録に挑戦します。

  • 記録: 3回の試技の中で成功した最も重い記録が採用されます。

  • 階級: 男女ともに10階級に分かれて順位を競います。

これらのルールを理解することで、選手たちの技術や戦略、そして集中力が際立つ瞬間をより一層楽しむことができるでしょう。

自宅から応援!ライブ配信情報と大会ホームページ

会場に足を運べない方も、自宅から選手たちを応援できます。今大会はライブ配信が予定されており、インターネットを通じて熱戦の模様を視聴することが可能です。

ぜひ、日本パラ・パワーリフティング連盟のYouTubeチャンネルをチェックして、選手たちへのエールを送ってください。

障害福祉分野の発展に寄与するパラ・パワーリフティングを応援しよう

パラ・パワーリフティングをはじめとするパラスポーツは、選手自身の自己実現の場となるだけでなく、社会における障害理解を深め、インクルーシブな社会の実現に大きく貢献しています。

選手一人ひとりの挑戦は、私たちに勇気と感動を与え、多様性を尊重する社会のあり方を教えてくれます。この機会に、パラ・パワーリフティングという素晴らしいスポーツに触れ、選手たちのひたむきな努力を応援してみませんか。きっと、新たな発見や感動が待っていることでしょう。

 

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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