医療的ケア児者支援の太陽光発電システム設置プロジェクト、クラウドファンディング目標達成間近
特定非営利活動法人TSUBAMEが推進する、医療的ケア児者向けの太陽光発電と蓄電池システムの設置プロジェクトが、クラウドファンディングで目標金額に達しました。2026年3月31日の終了まで25日を残し、現在はネクストゴールとして支援者数500人を目指しています。
災害時の電源確保が命綱となる医療的ケアの現場
医療的ケアとは、人工呼吸器や痰の吸引、経管栄養など、生命維持に不可欠な医療処置を指します。能登半島地震での停電経験は、これらの医療機器を使用する方々にとって、電源確保が文字通り命に直結する課題であることを改めて浮き彫りにしました。
特定非営利活動法人TSUBAMEが運営するデイサービスには、1日あたり約15名の医療的ケア児者様が利用しています。昼間に被災し停電した場合、医療機器のバッテリーは予備を含めても最大22時間程度しか持続しません。電力復旧に2〜3日を要する状況では、深刻な事態に陥る可能性があります。実際に能登半島地震では、人工呼吸器が使用できなくなり、6時間にわたり手動で呼吸サポートが続けられた事例も報告されています。
この切迫した状況を受け、同法人は「自分たちで電力を継続的に確保できる力をつける」ことを決断し、太陽光発電システム設置プロジェクトを推進しています。

プロジェクトの経緯とクラウドファンディングの現状
同法人は、赤い羽根福祉基金「前田和子基金 重症児等と家族に対する支援活動支援助成」から、太陽光発電システム設置費用として299万円の助成金を獲得しました。しかし、日中の消費電力約32kWhに加え、夜間開所を想定した運用には、日本の消防法で設置できる最大容量の蓄電池が必要であることが判明しました。これにより、総設置費用629万円に対し、助成金を差し引いた330万円が不足。この不足分を補うため、クラウドファンディングが実施されています。
https://camp-fire.jp/projects/884128/view
クラウドファンディングサイトCAMPFIREで実施中のプロジェクトは、目標金額300万円に対し、約2週間で288万円(96%)の支援を集めました。支援者数は108名に達しており、災害対策と医療的ケア児者支援への社会的な関心の高さがうかがえます。現在はネクストゴールとして支援者数500人を目指し、さらなる応援を呼びかけています。
リターンは、5,000円の応援コースから300,000円のインクルシネマご招待コースまで、幅広く設定されています。また、「みんなで作ったお野菜コース」など、支援がコミュニティづくりに直結するような選択肢も用意されています。
プロジェクト完了後のリターン配送は2026年5月以降を予定しており、太陽光発電システムは2月上旬に着工・完了しています。
https://camp-fire.jp/projects/884128/view
特定非営利活動法人TSUBAMEについて
特定非営利活動法人TSUBAMEは、愛知県東海市で医療的ケアを含む重症心身障がい児者向けのデイサービスを運営しています。0歳から65歳までの幅広い年代の利用児者様に対し、看護師、機能訓練士、保育士といった専門資格を持つスタッフが、安心・安全な日中活動の場を提供しています。
設立から8年目を迎え、「成長に合わせた居場所づくり」を法人理念に掲げ、福祉サービスの枠を超えた社会包摂の実現に取り組んでいます。日々の活動内容や支援児者様の様子は、ホームページやInstagramで発信されています。

