四肢麻痺の当事者が開発!画期的な調味料識別キャップ『TopCapS』とは

長野市を拠点とするWEVENRYは、調理中に生じる「調味料を探す」手間を解消する識別キャップ『TopCapS』の先行販売を、クラウドファンディングサイトCAMPFIREにて開始しました。

『TopCapS』は、四肢麻痺(手足の全てに麻痺がある状態)の当事者が考案し、開発された製品です。共働き世帯や子どもが家事に参加する家庭、また介護現場など、複数人が利用する共有キッチンにおける「探すストレス」を軽減することを目指しています。特許を取得したこの識別キャップは、ユニバーサルデザインと高い機能性を兼ね備え、一目で中身がわかる洗練されたキッチンを実現します。

調味料が整理されたトレイ

「探すストレス」を解消する『TopCapS』の3つの特長:ユニバーサルデザインとエコ設計

『TopCapS』は、日々の調理における不便さを解消するために、以下の3つの特長を持っています。

直感的な判別を可能にする「上からの圧倒的視認性」

収納された調味料の瓶の蓋に『TopCapS』を装着するだけで、引き出しを開けた瞬間に中身を直感的に判別できます。文字、アイコン、色の組み合わせにより、一瞬での識別が可能となり、調理中のタイムロスや精神的なストレスの解消に貢献します。位置を覚えるのが難しいシニア層や、小さなお子様にとっても強力な視覚補助となるでしょう。

製品の詳細やリターン(特典)の一覧はCAMPFIREのページで確認できます。
CAMPFIRE 先行販売ページ

球体にもフィットする特許取得の「凹み構造」

従来のシールでは曲面に貼るとシワになりやすいという課題に対し、『TopCapS』は裏面を独自の「凹み構造」にすることで、ほとんどの形状の瓶に対応します。球体状の蓋にもガタつくことなく吸い付くようにフィットするこの技術は、特許(第7672559号)を取得しています。

1,000回の着脱に耐える「捨てない」エコ設計

『TopCapS』は一度きりの使い捨てではなく、繰り返し使用できるエコ設計です。中身を使い切った後も、魔法のナノテープで次の瓶へ簡単に貼り替えることができます。これにより、買い替えコストを抑える「家計へのエコ」と、ゴミの排出を減らす「地球へのエコ」の両立が可能です。耐久性試験では1,000回の着脱テストをクリアしており、長期間の繰り返し使用に耐える品質が実証されています。

TopCapSのクローズアップ

開発の原点:四肢麻痺当事者の気づきと「名もなき家事」の可視化

『TopCapS』の開発は、WEVENRY代表の堀内宗喜氏自身の経験から生まれました。頸髄損傷(首の脊髄が損傷し、手足の運動機能や感覚機能に影響が出る状態)による四肢麻痺という障がいを抱える堀内氏は、日々の生活の中で、複数人のヘルパーが調理を行う際に、彼女らが何度も瓶を持ち上げてはラベルを確認し、また戻すという動作を繰り返していることに気づきました。

この「自分が見ている不便さが、世の中の不便さではないか?」という問いから、「誰が使っても一目で中身がわかり、かつ継続的に使い続けられる仕組み」の必要性を感じ、独自の特許技術を考案し、製品開発を進めました。2年間の開発期間を経て、このアイデアが形になったのです。

さらに、この悩みが特別な環境下にある人だけのものではないことを確認するため、開発の最終段階で女性400名を対象に調査を実施しました。その結果、43.25%もの人が「上から見て中身が分からず、持ち上げて下げる作業に煩わしさを感じている」と回答しました。このデータは、堀内氏の気づきが多くの人々が抱える「キッチンの名もなきストレス」であること、そして『TopCapS』が介護現場だけでなく、日本のあらゆる家庭のキッチンを助けるプロダクトになり得ることを示唆しています。

キッチンでの煩わしさに関するアンケート結果

WEVENRYが目指す未来:障害者雇用の新たなロールモデルと社会貢献への挑戦

代表の堀内氏は、重度の障がいがありながらも「働くこと」を諦めず、自らの発明で起業という道を選びました。「働いて、社会に貢献したい」という強い意志のもと、今後は視覚障がい者向けの「点字版TopCapS」の開発や、海外展開も視野に入れています。

「重度の障がいがあっても、社会の役に立つものづくりができることを証明したい。この製品を通じて、誰もが生きやすく、働きやすい社会の実現に向けて、働いてまいる所存です。」と堀内氏は語っています。WEVENRYは、障害の有無に関わらず、自らのアイデアと挑戦で社会に貢献する、新たなロールモデル(模範となる人物像)を目指しています。

『TopCapS』先行販売とメディア向け発表会の詳細

『TopCapS』は、CAMPFIREにて先行販売中です。

クラウドファンディング概要

  • プロジェクト名: 「瓶を持ち上げて確認する」名もなき家事のストレスを特許技術でトキメキへ

  • 実施期間: 2026年7月7日(火)〜2026年8月30日(日)

  • CAMPFIRE掲載ページ:

  • 主なリターン(特典): 応援プラン・スタンダードプラン(12個セット)など

メディア関係者向け 新商品発表会 開催のお知らせ

本製品の発売に伴い、メディア関係者向けの新商品発表会が開催されます。

  • 日時: 2026年7月9日(木)11:00〜11:50(受付開始 10:45)

  • 場所: 長野市内

    • 詳細な会場住所やご取材のお申し込み方法、製品サンプルのご提供については、メディア関係者向けの特記情報をご確認ください。

会社概要

WEVENRY

  • 屋号: WEVENRY(ウィヴェンリー)

  • 所在地: 長野県長野市三輪1239-2 1-101

  • 代表: 堀内 宗喜

  • E-mail: hello@wevenry.com

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77