舞台『歩きはじめる時』:日本初の手話サークル誕生の感動秘話

2025年には日本で初めてデフリンピックが開催され、手話施策推進法も成立するなど、誰もがアクセスできるコミュニケーション環境への関心が高まっています。このような社会の動きの中で、チーム・クレセントが贈る第8回公演『歩きはじめる時』は、まさに時代に響く作品として注目を集めています。

この舞台は、2026年6月18日(木)から6月22日(月)まで、シアターグリーン BASE THEATER(東京都豊島区南池袋)にて上演されます。日本で最初の手話サークルが誕生するまでの実話に基づく感動の物語を、ぜひ劇場で体験してください。

山脇立嗣氏脚本、手話が禁じられた時代を描く『歩きはじめる時』

本作は、第29回OMS戯曲賞大賞作である山脇立嗣氏の脚本「わたしのこえがきこえますか」の前日譚スピンオフ作品です。ろう者をテーマにしたシリーズの第二弾として、昭和38年、手話が禁じられていた時代を舞台に、日本で初めて手話サークル「みみずく」を立ち上げた一人の看護学生・清原の物語が描かれます。

清原は、耳の聞こえない患者・西野との出会いをきっかけに、手話の持つ力に深い衝撃を受けます。そして、手話を学び、人の痛みや願いに寄り添える看護婦になろうと決意し、やがて日本初の手話サークル創設へと歩み出していくのです。

この物語は、手話を学ぶ過程で仲間と出会い、社会の壁に向き合いながら、“声にならない声”が形を得ていく様子を丁寧に描き出しています。演劇を通して生きた言語としての手話に触れることで、差別や偏見の解消に寄与し、共生社会実現の一助となることを目指しています。

ろう者と聴者が共演!舞台を彩るキャストとアクセシビリティ

舞台『歩きはじめる時』には、新里乃愛(チーム・クレセント)、近藤辰哉、佐田明、光永勇輝、春田ゆり、宮川知久(Pカンパニー)、小野花音、MiCHiといった実力派の俳優陣が出演します。ろう者と聴者が共に創り上げることで、物語に深みとリアリティを与えています。

公演スケジュールとチケット詳細

公演は2026年6月18日(木)から6月22日(月)まで、以下のスケジュールで行われます。

  • 6月18日(木)19:00

  • 6月19日(金)14:00/19:00

  • 6月20日(土)14:00★/19:00

  • 6月21日(日)14:00/19:00

  • 6月22日(月)12:00

開場・受付開始は各開演の30分前です。全ステージでオープン字幕付きであり、6月20日(土)14:00の回では出演者によるアフタートークも予定されています。また、受付には手話のできるスタッフが配置されるなど、きめ細やかな配慮がなされています。

チケットはカンフェティにて2026年4月11日(土)10:00より販売開始です。

料金(全席自由)

  • 一般:5,000円

  • 高校生以下:3,500円

  • 障害者割引:各券種500円引き(要予約。障害者手帳またはミライロID提示。希望者には台本付与あり(6/4までに要予約))

車椅子での入場も可能(要予約)ですが、未就学児童の入場は不可となっています。

公演の詳細については、公式ホームページをご確認ください。

障害福祉の未来へ繋がるメッセージ

『歩きはじめる時』は、単なる演劇に留まらず、手話が持つ豊かな表現力と、障害の有無に関わらず誰もが尊重され共生できる社会の実現に向けた希望を私たちに示してくれます。

この舞台を通じて、手話への理解を深め、多様な人々が共に生きる社会について考えるきっかけが提供されるでしょう。手話施策推進法の成立やデフリンピック開催といった社会的な動きとも連動し、本公演は障害福祉に関心のある多くの方々にとって、重要な意味を持つイベントとなるはずです。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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