Last Updated on 2026年4月24日 by 菅間 大樹
西加奈子『くもをさがす』が文庫化!病気や困難と向き合う全ての人へ
『くもをさがす』は、第75回読売文学賞〈随筆・紀行賞〉、そして書店員が選ぶノンフィクション大賞オールタイムベスト2023大賞を受賞しました。テレビ番組での紹介や著者出演が大きな話題を呼び、全国の書店ランキングを席巻するほどの反響を呼びました。
この作品が特に注目されるのは、がんという個人的な闘病体験を、誰もが共感できる「生きる」ことへの問いかけへと昇華させている点です。困難な状況に直面した時、人はどのようにそれを受け入れ、前へと進むのか。その剥き出しの言葉が、読者の心に深く響いています。
読者の心に響く「生きる」ことへのメッセージ:共感と勇気を与える言葉
単行本刊行以来、河出書房新社には1000通を超える読者からの声が届いています。その一部をご紹介します。
「生きるって、一言では言えない事の連続ですね。お守りの様に、何度も大切に読み続けます。」(兵庫県・50代・女性)
「癌で亡くなった夫がどんな気持ちでいたのかを知りたいとずっと思っていました。読み終えて西さんがこの本を書いてくださったことに感謝しています。」(福岡県・60代・女性)
「自分の体と心どちらの決定権も私自身がにぎっているんだと気付くことができた。西さん、生きててくれて本当にありがとう。」(東京都・20代・女性)
「同じ病を得た者としてリアルすぎる程リアル。西さんの物語ではあるが、そこには私がいた。」(大阪府・40代・女性)
「全女性が、全国民が読んだら良いと思えました。がん病気に関係なく、これから生きていく勇気を頂きました。」(福井県・60代・男性)

これらの声からは、病気や障害、あるいは人生の様々な困難に直面する人々が抱える感情や、そこから立ち直ろうとする強い意志が伝わってきます。この作品は、まさに読者一人ひとりの心に寄り添い、生きる勇気を与えていると言えるでしょう。障害福祉の文脈においても、当事者やその家族、支援者が抱える苦悩や希望に深く共鳴する内容であり、困難との向き合い方や心の持ちようについて深く考えるきっかけとなるはずです。
- amazon:くもをさがす
文庫化記念!初回限定特典と関連グッズで『くもをさがす』の世界をさらに深く
今回の文庫化を記念し、特別な企画が用意されています。
手元に置きたい「お守り」:初回限定だるまお守りカード
待望の文庫化を記念して、初回出荷限定で西加奈子さん直筆のだるまイラストと手書きメッセージを両面にデザインした「だるまお守りカード」が封入されます。これは、単行本初版時に一部の書店で期間限定配布され、今も大切に持ち歩く方が多いという“幻のお守りカード”です。今回は全国の書店でお求めいただけますので、ぜひお早めにチェックしてみてください。

また、文庫版の冒頭部分は無料で公開されています。作品の世界に触れる第一歩として、ぜひ活用してみてください。

「私は私で、最高だ」:再販決定のTシャツ
2023年に期間限定発売され、またたくまに完売した『くもをさがす』Tシャツが、文庫化を記念して再販が決定しました。好評の白Tシャツに加え、新色の黒Tシャツも新たに登場します。作品中の一文からのフレーズ「私は私で、最高だ」を英訳した西さん直筆の文字「I’m just me and I love it.」がプリントされており、身につけることで作品の世界観をより身近に感じられるでしょう。現在、下記サイトにて数量限定で予約受付中です。

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カラー:白、黒
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サイズ:S、M、L、XL(4種類)
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税込価格:4,620円(本体価格4,200円)
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著者・西加奈子氏の軌跡:文学が社会に与える影響
西加奈子氏は1977年イラン・テヘランに生まれ、エジプトのカイロ、大阪で育ちました。2004年に『あおい』でデビューして以来、『通天閣』で織田作之助賞、『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、『サラバ!』で直木賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝いてきました。そして本作『くもをさがす』では、第75回読売文学賞(随筆・紀行賞)と「書店員が選ぶノンフィクション大賞 オールタイムベスト2023」大賞を受賞し、その文学的評価を不動のものにしています。
西氏の作品は、常に人間の本質や社会のあり方を深く問いかけ、多くの読者に感動と影響を与え続けています。
『くもをさがす』が障害福祉の現場にもたらす示唆:困難を乗り越える力と共生の精神
『くもをさがす』は、単なるがん闘病記という枠を超え、人生における予期せぬ困難、喪失、そしてそこから立ち上がるまでの過程を深く描いています。このテーマは、障害福祉の分野で活動する人々、当事者とその家族、そして支援者にとっても、多くの示唆を与えてくれるでしょう。
障害や病気という形で人生の困難に直面した時、身体的・精神的な課題、社会との関係性、自己肯定感の維持など、様々な問題が生じます。西さんの作品で読者が語る「自分の体と心どちらの決定権も私自身がにぎっているんだと気付くことができた」という言葉は、自己決定の尊重という障害福祉の重要な理念と深く重なります。
この本を読むことは、困難を抱える人々が自身の経験を客観視したり、他者の経験から新たな視点を得たりする貴重なきっかけとなるはずです。また、支援者にとっては、当事者の内面や感情の機微を理解するための洞察を与え、より寄り添った支援に繋がる可能性を秘めていると言えるでしょう。
『くもをさがす』は、私たち一人ひとりが抱える「くも」(困難や不安)とどう向き合い、乗り越え、自分らしく生きていくかを教えてくれます。この作品が、障害福祉に関わる全ての方々にとって、希望の光となり、共生の精神を育む一助となることを願っています。
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『くもをさがす』特設サイト: https://www.kawade.co.jp/kumosaga/
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河出文庫『くもをさがす』作品ページ: https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309422510/
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『くもをさがす』公式X: https://twitter.com/kumosaga
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『くもをさがす』公式Instagram: https://www.instagram.com/kumosaga/
『くもをさがす』は、単なる闘病記ではなく、全ての人が自分らしく生きるためのヒントと勇気を与えてくれる作品です。障害福祉に関わる方はもちろん、人生の様々な局面で立ち止まっている方々に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

