手話への関心が高まる中、小学生向けの画期的な手話学習本が登場しました。株式会社ナツメ社から9月13日に発売された『写真と動画でわかる はじめての子ども手話』は、子どもたちの手話学習をサポートする理想的な一冊です。

NHK「みんなの手話」出演経験のあるモンキー高野さんが監修

本書の特徴は、NHK「みんなの手話」にも出演経験のあるモンキー高野さんが監修を務めていることです。高野さんの豊富な経験と知識が、子どもたちにとってわかりやすい解説につながっています。

ナツメ社は手話関連の書籍出版で長年の実績があり、2012年に発行した『すぐに使える手話パーフェクト辞典』は累計10万部を突破しました。この経験を活かし、本書では読者の声を反映した紙面デザインを採用。手話の動きが理解しやすく、子どもたちが興味を持つ表現を厳選しています。

Amazon 写真と動画でわかる はじめての子ども手話

ろう者が手話表現のモデルを務めた一冊

本書の特筆すべき点は、モデルが全てろう者であることです。著者のモンキー高野さんをはじめ、ダンサーとして活躍中の二宮苺宝さんなど、ろう者の方々が手話表現のモデルを務めています。撮影時には表現について活発な意見交換が行われ、ろう者の視点から見て自然でわかりやすい手話を学べる内容となっています。

学習効果を高めるため、本書にはQRコードが掲載されており、全ての表現・単語に対応する動画を視聴できます。手話では手の動きだけでなく、表情や口型も重要な要素となるため、これらを総合的に学べる構成になっています。

内容は、あいさつや自己紹介から始まり、好きなことや学校生活に関する手話まで幅広くカバーしています。さらに、巻頭やコラムでは手話の特徴やろう者特有の文化についても紹介されており、言語としての手話への理解を深められるでしょう。

2025年のデフリンピック開催を控え、また小学校の国語教科書でも手話が取り上げられるなど、手話への注目度は高まっています。この『写真と動画でわかる はじめての子ども手話』は、そんな時代のニーズに応える、小学生にぴったりの手話学習教材と言えるでしょう。

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【目次】

1章 手話ってなに?
2章 あいさつや自己しょうかいをしよう
3章 すきなことについて話そう
4章 いっしょに遊ぼう
5章 困ったときの手話
6章 使える! 手話単語集

【著者紹介】

モンキー高野 (モンキーたかの)
手話フレンズ代表。神奈川県生まれ、東京都出身。東京都立石神井ろう学校卒業。1999年公開の映画『アイ・ラヴ・ユー』に出演。2015年4月に手話の指導や教材制作、情報発信を行う「手話フレンズ」を創設し、代表を務める。現在は、全国のろう学校や企業、各種サークルで講習・講演会やワークショップを行い、手話講師として活躍中。

【書籍情報】

『写真と動画でわかる はじめての子ども手話』
著者:モンキー高野

発行:ナツメ社
定価:1,540円(税込)
仕様:A5判/160ページ
発売日:2024年9月13日
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【本リリースに関するお問い合わせ】

ナツメ出版企画株式会社 編集部
TEL:03-3295-3921 FAX:03-3291-1305
E-mail: info@natsume.co.jp
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-52 ナツメ社ビル3階
https://www.natsume.co.jp/

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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