重度知的障がいを持つ息子との27年間の経験を活かした著者が、障がい者福祉・障がい者雇用に新たな風を吹き込む一冊
障がい者福祉のあるべき姿を障がい当事者や家族を代表して執筆
著者の那部氏は、障がい者福祉事業を進める中で、「本当にこれは障がい者のための福祉なのか?」と疑問を抱くことが多々あると言います。また、そのような疑問を持たずに事業を営む経営者の多さには、驚きと落胆を禁じ得ないとも言います。
障がい者福祉行政と障がい者雇用行政のミスマッチ、そして障がい者福祉事業を錬金術のように捉える事業者の存在が、日本の障がい者福祉を長年停滞させてきました。那部氏は、多くの障がい当事者やその家族を代表し、障がい者福祉のあるべき姿を広く知ってもらいたいとの思いで本書を執筆しました。
20代で起業し、IPOやM&A、MBOなどを経験した著者は、生き馬の目を抜くビジネスの世界での10年間と、重度知的障がいを持つ息子との27年間の経験を活かした著者が、障がい者福祉・障がい者雇用に新たな風を吹き込む一冊です。
【著者プロフィール】
那部智史
NPO法人AlonAlon 理事長
日本経済大学特命教授
AlonAlonマーケティング株式会社 取締役会長
1969年東京都生まれ。重度の知的障がいを持つ子どもの誕生を機に、親として経済的不安を解消しようと2000年にIT企業を起業し、取扱高400億円に成長させる。
2012年、知的障がいを持つ息子の特別支援学校入学を機にAlonAlonの事業構想を描き、2013年にNPO法人AlonAlonを設立。2017年には日本財団の支援を受け、千葉県富津市にスマートアグリを導入した「AlonAlonオーキッドガーデン」を開設。
2022年には「オーキッド千束台保育園」を開園し、障がい者の自立を目指したグループホームも開設。障がい者やその家族の将来の不安を解消し、生きがいのある安定した未来を提供することを目指して日々奮闘している。