Last Updated on 2023年6月28日 by 菅間 大樹

【内容情報】(出版社より)

「発達障害のある者」という立場で生きてきた僕がグループホームの運営に携わるようになった。両方の立場になって世の中を見てみたら、前よりたくさん「わからないこと」にぶち当たるようになった。
一人の発達障害者が“支援者”という役割も担いながら感じている疑問や不安をもとに、「障害者の権利と義務」、「障害者の支援」、そして「当事者も支援者もハッピーなあり方」に対するおもいを語り、主治医が専門家の視点で向き合い応える。

◆目次
はじめに[田中康雄]
プロローグ〝当事者〟であり〝支援者〟である僕が抱える「気持ちの悪さ」

第一章 つい、“障害に甘えてしまう”僕ら
 障害者が社会の一員として生きていくありようって、どんなものだろう?
  ・言い訳しながら生きてきた僕
 水と空気と福祉と権利はタダ?!……じゃないよね。
  ・権利があるなら義務もある
モヤモヤ・ザワザワ 障害者×支援者のエピソード
 エピソード① 「障害は切り札??」
 エピソード② 「本当は自分でできるけど……」
 エピソード③ 「責任を問いたいのではなく、会話がしたい」
山口×田中のキャッチトーク①

第二章 本人のものは本人のもの
 失敗やつまずきだって、その人のもの。
  ・「ゴメン!」と心から言える僕になりたい
 生き続けるために「必要なコト」を教えてほしい。
  ・いろんな「経験」を食べて大きくなる
モヤモヤ・ザワザワ 障害者×支援者のエピソード
 エピソード④ 「失敗の実感を知らないまま……」
 エピソード⑤ 「“寄り添う”とは?」
 エピソード⑥ 「我が子を守る=今をやり過ごす?」
 エピソード⑦ 「『ごめんなさい』を言う機会の保障」
山口×田中のキャッチトーク②

第三章 本人も支援者もハッピーでありたい!
 自分が幸せになるためには、身近な他者も幸せである必要があると思う。
  ・支援者としての僕自身の危うさ
 人同士の当たり前の関係性がそこにもあるはずだよね。
  ・「本人にとっての幸せ」と「周囲にとっての安全・安心」
モヤモヤ・ザワザワ 障害者×支援者のエピソード
 エピソード⑧ 「答えが出ないことだってある」
 エピソード⑨ 「善意とかボランティア精神とかに頼っていたら、助けてもらえるシステムがなくなっちゃう」
 エピソード⑩ 「犠牲の上で成り立たせるのは苦しい」
 エピソード⑪ 「当人の意思を確認・尊重するという意識そのものが抜けてしまっている違和感」
 エピソード⑫ 「『本人が自分でできること』も、福祉の責任?」
山口×田中のキャッチトーク③

エピローグ 障害があるのは大変だけど、不幸ではない
おわりに[山口政佳]

  • 出版社 ‏ : ‎明石書店
  • 発売日 ‏ : ‎2023/3/30
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎200ページ

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。