Last Updated on 2021年7月21日 by 今井 靖之
早期の適切な診断が重要だと言われている、うつ病や統合失調症の兆候を尿検査で簡単に確認できる方法を発見したと、島根大学などのグループが発表しました。
これは、島根大学医学部の宮岡剛臨床教授などのグループが明らかにしました。
それによりますと、平成26年4月から平成29年3月にかけて、精神疾患を発症するリスクが高い状態にある19人と健康な人21人の尿を採取し成分を比較したところ、2つの成分の量が精神的なストレスの強さと関係があることがわかったということです。
精神疾患を発症するリスクが高い状態にある人の尿には、「バイオピリン」という成分が多く含まれていた一方、「遊離イムノグロブリン軽鎖」という成分の濃度は下がっていたということです。
研究グループでは、神奈川県の企業と共同で、尿検査で2つの成分を簡単に確認できるキットを開発していて、うつ病などの早期の診断につなげたいとしています。
島根大学医学部の宮岡臨床教授は「これまで精神疾患の診断は身体の疾患と違い、数値で見ることができていませんでした。採尿は採血よりも簡単なので早期の治療につながると思います」と話していました。
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6/14(月) 17:26 NHK NEWS WEB