三重県桑名市に初の「ソーシャルインクルーホーム」が開設、重度障がい者の自立を支援

「ソーシャルインクルーホーム桑名元赤須賀」は、日常生活において継続的な支援を必要とする重度の障がいがある方が、24時間体制のサポートを受けながら地域で自立した生活を送るための共同生活援助施設です。愛知県との県境に近い利便性の高い立地に位置し、ご利用者の自立を多角的にサポートします。

桑名市では、日中サービス支援型グループホームのニーズが高まっており、重度の障がいがある方の受け入れ体制の整備が求められていました。この施設の開設は、地域行政と連携し、地域での生活を希望する方々へ新たな住まいの選択肢を提供することで、地域の福祉課題解決に貢献する可能性を秘めています。

障がい者グループホームとは?安心な暮らしを支える福祉インフラの役割

障がいのある方が安心して暮らすための福祉支援や就労サービスは多様に存在しますが、「住まい」の選択肢はまだ限られている現状があります。日常生活に支援が必要なため一人暮らしが難しい方や、ご家族と同居していても「親なきあと」の生活に不安を感じる方など、多くの課題が指摘されています。また、支援制度や受け入れ体制には地域差があり、生活のしやすさが住む地域に左右されることも課題の一つです。

障がい者グループホームは、このような「住まい」に関する課題や不安を抱える障がいのある方々が、地域で安心して暮らし続けるための生活基盤となる重要な福祉インフラです。必要な支援を受けることで自立した生活を実現し、住み慣れた地域で安心して生活を継続できる仕組みとして、大きな役割を担っています。

ソーシャルインクルー株式会社は、「住まいで困っている障がい者が『0』の社会を創る」という理念のもと、障がい者総合支援法に基づく障がい者グループホーム「ソーシャルインクルーホーム」を全国で展開し、重度の障がいがある方の住まい不足という社会課題の解決に取り組んでいます。

「ソーシャルインクルーホーム桑名元赤須賀」の具体的な支援内容と特徴

日中サービス支援型グループホームの解説と24時間サポート体制

「ソーシャルインクルーホーム桑名元赤須賀」は、日中サービス支援型の障がい者グループホームです。日中サービス支援型とは、重度の障がいがある方や高齢で障がいがある方など、日中に継続的な支援を必要とする方が、24時間365日体制で日常生活のサポートを受けながら暮らせる障がい者グループホームの一種です。2018年に障がい者の重度化・高齢化に対応するために創設されたサービスで、共同生活援助(グループホーム)の類型の一つです。

また、この施設には短期入居施設が併設されています。短期入居施設とは、地域で生活する障がいのある方の緊急時や、ご家族の外出時、休息が必要な時などに一時的な宿泊先として利用できる施設です。

個別の障がい特性に合わせたきめ細やかなサポート

施設では、重度の障がいがある方も自立した生活を送れるよう、障がいの状況に応じたサポートを24時間体制で提供しています。

  • 日常生活支援: 入浴や排せつなどの基本的な支援に加え、食事は栄養バランスを考慮したメニューや、ミキサー食・お粥など、ご利用者の状態に合わせた形で提供され、必要な方には食事介助も行われます。

  • 健康管理: 毎日の健康チェックと服薬管理が行われ、病院受診や買い物にはスタッフが同行するなど、生活全般にわたるサポートが提供されます。

  • 余暇活動: 日中の施設内では、ご利用者に合わせた余暇活動が用意され、充実した生活を送れるよう配慮されています。

  • 金銭管理: 日々の生活に必要な金銭管理もサポートされ、ご利用者の自立を多角的に支えます。

入居前には、専門資格を持つスタッフが障がいの状況や日常生活で必要な介助内容を詳しくヒアリングし、一人ひとりの希望と障がいの状況に応じた個別支援計画を作成します。入居後も、日々の暮らしや進捗・経過の継続的な観察と記録により、状態の変化をいち早く把握できる体制が整えられています。さらに、定期的な支援計画の見直しは法令で定められたサイクルよりも短い期間で行われるため、希望や状態の変化に柔軟に対応し、最適な支援を提供することを目指しています。

法令基準以上の安心な住環境と運営体制

日中サービス支援型のグループホームは、スタッフ配置体制や施設設備など、運営基準が法令で定められています。昼夜を問わずに支援を必要とする方々の生活を支えるためには、24時間を通して見守りと支援を行う体制が不可欠です。施設設備にはバリアフリー設計が採用され、障がいの状況に応じた住環境の整備が求められます。

「ソーシャルインクルーホーム」では、夜間のスタッフ配置を1ユニットあたり2名とすることを基準にするなど、法令で求められる以上の支援体制を方針としています。ユニットとは、利用者が生活するために必要な設備(居室、食堂・居間、台所、風呂、トイレ、洗面所など)を備えた生活単位のことで、1ユニットは2人以上10人以下とされています。

建物はグループホーム開設のために新築されており、バリアフリートイレ、入浴リフト、玄関スロープ、エレベーターが設置されているため、車いすの方も安心して生活できます。また、防犯カメラやスプリンクラーなどの防犯・防災設備も備え、安全な暮らしを支える環境が整備されています。

全国展開で培われた「ソーシャルインクルー品質」が地域課題を解決

ソーシャルインクルー株式会社は、2026年6月末時点で全国に345事業所の障がい者グループホームを展開しています。各地域での施設運営で蓄積されたノウハウは体系的に集約・分析され、マニュアルや教育プログラムに活用されています。これにより、どの地域でも安定した高品質の支援を提供できる体制づくりを推進しています。

同社が目指すのは、地域差のない「ソーシャルインクルー品質」の支援を全国で実現することです。支援を必要とする地域へ、これまで培ってきた知見と実績を還元することで、その地域の課題解決に取り組んでいます。今後も、地域社会との連携を深めながら、誰もが安心して自分らしく暮らせる社会の実現に向けて、全国規模の展開と地域に根差した支援の両立を図っていくとのことです。

ソーシャルインクルー株式会社について

「住まいに困る障がい者が『0』の社会を創る」を理念に、2017年に創立されました。同年7月には最初の障がい者グループホームを神奈川県相模原市に開設し、以降、地域の社会課題解決を目指して全国にグループホームを展開しています。どの地域でも変わらない支援体制を整え、地域に根差した施設運営を通じて、障がいのある方の暮らしと自立を支えることを目指しています。

会社概要

  • 会社名: ソーシャルインクルー株式会社

  • 代表者: 代表取締役社長 松下 展千

  • 所在地: 東京都品川区南大井6-25-3 いちご大森ビル2F

  • 事業: 障がい者総合支援法における障がい福祉サービス、障がい者グループホーム事業

  • 設立: 2017年4月

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77