ロボッチャ®とは?創造力と問題解決力を育むテクノロジースポーツ

ロボッチャ®は、ボッチャの1/10サイズの競技コートとボールを使用し、オリジナルロボットとプログラミングによってゲームを進めるテクノロジースポーツです。競技者はチームを組み、ロボットを組み立て、一投ごとにプログラミングで指示を与えて投球を行います。この競技を通じて、「創造力」「思考力」「問題解決力」といった、これからの社会で求められる力が磨かれます。

RJC2025は、子どもから大人まで幅広い年齢層が参加できるオープン部門として開催されます。参加者は、自身の技術や戦略を競い合うだけでなく、競技を通じた技術交流やスポーツマンシップに基づくコミュニケーションを通して、互いに学び合い、高め合うことを目指します。

カラフルなブロックで組み立てられたロボットが青いボールを保持

麴町学園におけるロボッチャ®の活用とインクルーシブ社会への貢献

麴町学園では、「みらい科」カリキュラムにおいて、STEAM教育の一環としてロボッチャ®プログラムが導入されています。データサイエンス、プログラミング、エンジニアリングを問題解決の手段として学び、科学的な視点を育む機会となっています。また、学校説明会では、生徒がメンターとして体験機会を提供し、生徒主体の活動として展開されています。他者と協働し、トライ&エラーを繰り返す過程を通じて、思考力や実践力を育む場として高い評価を受けています。

さらに、2026年度には村田学術振興財団の助成を受け、「ロボッチャ開発を通じたエンジニアリング・デザイン・プロセスの実践と探究」をテーマとした取り組みが決定しました。この研究は「テクノロジーによる身体性の拡張と、データ駆動型アプローチによる共生社会の模索」をテーマとし、3Dプリンターなどのデジタル工作技術を融合させ、あらゆる状況に対応可能な「汎用的なロボット」の開発を目指しています。本プロジェクトは、技術による身体機能の拡張(Augmented Human)の視点を取り入れ、将来的には誰もが対等に競い合えるインクルーシブな社会モデルの提示を目指すものです。これは、障害の有無にかかわらず、誰もが社会に参加し活躍できる未来を築くための重要な一歩となるでしょう。

ブロックプログラミングの画面が表示されたiPadとロボット

探究学習「みらい科」の進化と社会実装への挑戦

麴町学園の「みらい科」は、2000年にキャリア教育として始まり、2016年にはVUCA社会を見据えたカリキュラムにアップデートされました。そして2024年度からは、協働とメタ認知を重視した探究活動を軸に、「答えのない問い」に挑戦する教育活動へと発展しています。生徒が「心のエンジンを自ら回す」存在となり、主体的な行動変容、すなわち「エージェンシー」を身につけることを目的としています。

このプログラムでは、「関心 × 社会課題」を起点に自ら問いを立て、調査・考察・表現・実装というプロセスを通じて、学びを具体的な行動へと結びつけます。2025年度には、中学3年生が麻布台ヒルズ内の大垣書店で「こども書店プロデュース」に取り組みました。これは、生徒たちが書店の一角を企画・運営するプロジェクト型学習(PBL)であり、売場コンセプトの立案から書籍選定、POP制作、陳列、店舗運営、売上分析まで、書店経営の一連のプロセスを体験しました。この取り組みを通じて、生徒たちは創造性、協働性、問題解決力など、実社会で求められるさまざまなスキルを身につけています。

大垣書店と麹町学園女子中学校高等学校がコラボした「こども書店プロデュース」の売り場風景

2026年度からは、「課題設定力」「論理的思考力」「レジリエンス(困難を乗り越える力)」など、未来を切り拓くための9つの力を体系的に育成するプログラムへとさらにアップデートされる予定です。

創立120周年を迎え、STEAM教育の拠点「デジタルラボ」を設置

麴町学園は2025年9月に創立120周年を迎え、周年事業の一環としてSTEAM教育の拠点となる「デジタルラボ(通称:デジラボ)」を設置します。デジラボは、ノートPC、機能的な机・椅子に加え、3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル工作機器を備えた創造的な学習空間です。データサイエンス、情報デザイン、表現プログラミングなど、教科の枠を超えた多様な学びの場として活用され、生徒たちの探究心をさらに育むことでしょう。

明るくモダンな教室または研修室の全景

「ロボッチャ®ジャパンカップ2025」開催概要

  • 日時: 2026年3月15日(日)8:30-17:30(予定)
  • 参加資格:
    • 1チーム2名~最大4名
    • 大会参加学年は、小学2年生以上(上限なし)
  • 開催場所: 麴町学園女子中学校高等学校 大築アリーナ(東京都千代田区麹町3-8)
  • 主催: 一般社団法人ロボッチャ協会
  • 協力: 株式会社育伸社、株式会社エデュソル、森永製菓株式会社、株式会社スコップ、Mobil Internet Technology Co.,LTD、NPO法人HERO
  • メディアパートナー: 毎日新聞社
  • 特別協力: 麴町学園女子中学校高等学校

ロボット競技大会「Roboccia JAPAN CUP」の会場

一般社団法人ロボッチャ協会のミッション

一般社団法人ロボッチャ協会は、スポーツ×STEAM×インクルーシブ教育を組み合わせた次世代型スポーツ「ロボッチャ®」を通じて、子どもから大人までを対象に、クリエーティブな発想力、論理的な思考力、会話力、問題解決力、協調性(協働性)を培うことをミッションとしています。多様な入り口から興味を喚起し、新しい社会の中で他者を尊重し、自己も尊重しながら活躍できる人材を育成することで、日本の教育や人材育成に貢献していきます。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77