【内容情報】(出版社より)
巻頭言は、コロナ禍に「日本モデルの成功」を誇示する政府の姿勢に、日本が抱える問題の大きさを感じて生まれた「働き方の「普通」を更新する:ドイツから考える制度設計」。続く3つの小特集では、1福田徳三と社会政策の世界、2社会保険草創期の「労働者像」、3公的年金の所得保障機能と就労との接続をめぐる課題、をそれぞれのテーマにとりあげた論文を収載。投稿からは研究論文2本と研究ノート1本、また最後に書評4本を収載する。
【目次】
【巻頭言】
働き方の「普通」を更新する:ドイツから考える制度設計(田中洋子)
【小特集1】福田徳三と社会政策の世界
〈小特集1趣旨〉小特集に寄せて(玉井金五)
福田徳三の日本労資関係論(玉井金五)
ILOの創設と日本の対応、福田徳三(西沢 保)
【小特集2】社会保険草創期の「労働者像」
〈小特集2趣旨〉小特集に寄せて(畠中 亨)
大戦間期における「職業病」研究の展開:工場監督官及び工場医に着目して(新川綾子)
なぜ勤労者厚生保険が労働者年金保険となったのか(中尾友紀)
【小特集3】公的年金の所得保障機能と就労との接続をめぐる課題
〈小特集3趣旨〉小特集に寄せて(山田篤裕)
高齢者における貧困率の低下:公的年金と家族による私的扶養(渡辺久里子・四方理人)
障害年金受給者の生活実態と就労状況(百瀬 優・大津 唯)
高齢者就業と在職老齢年金・繰上げ受給(山田篤裕)
【投稿論文】
日本における「適応障害」患者数の増加:メンバーシップ型雇用からの考察(池田朝彦)
イギリスにおける障害者の労働市場参加に向けた施策の現状:所得保障制度活用した労働市場の中心型への移行(松溪智恵)
【研究ノート】
ターミナル期の多職種連携における福祉職の役割と職種間関係に関する考察:福祉職・看護職・介護職への聞き取り調査を踏まえて(角 能・高橋幸裕)
【書 評】
中村圭介 著『壁を壊す[新装版]:非正規を仲間に』(評者:金 美珍)
川東英子 著『続 ジェンダー労働論:労働力の女性化の光と影』(評者:堀川祐里)
上西充子 著『呪いの言葉の解きかた』(評者:五十嵐仁)
伊藤周平 著『「保険化」する社会保障の法政策:現状と生存保障の課題』(評者:脇野幸太郎)
【SUMMARY】
【学会関連資料】
- 発売日 : 2020/11/20
- 単行本(ソフトカバー) : 160ページ
- ISBN-10 : 4623090817
- ISBN-13 : 978-4623090815
- 出版社 : ミネルヴァ書房
- 言語 : 日本語