【内容情報】(出版社より)

特集I「脱施設─なぜ進まないのか、どうしたら進むのか」では、国内外の知的障害者の脱施設の現状や、地域での自立生活を支える取り組みを紹介。特集II「障害の歴史─歴史学と障害学が交わる場」では、20世紀前半における英・米・独・日の事例を扱う。

【目次】

●エッセイ
選評(安積遊歩、石井政之、海老原宏美、渡辺一史)
ある若年介護者の〈家族〉をめぐる歩み(竹田恵子)
中途視覚障害者が経験する「運による」支援─情報不足は自己責任か(安達朗子)
「手書き」できない僕が学校で経験した無理解と強要(金坂律)
続「お電話ありがとうございます」と言わなければなりませんか─多様性を尊重するために、「私」がしてほしいこと(須田研一)
進行性難病者の私と旅(太田啓子)

●論文
災害時における障害者の「取り残され」と自立生活─自立と地域の緊張関係に着目して(野澤淳史)
なぜ「疾者」は穢れとされるに至ったか─「疾者」を中心とした穢れ構造の分析(牧田俊樹)
カナダ・障害当事者組織による非障害組織との戦略的協働─1986年雇用衡平法制定に向けた活動の分析(北畑彩子)
障害者の地域生活への移行が停滞している要因はなにか?─障害者総合支援法におけるサービスパックの給付費と利用量分析から(中根成寿)

●特集I脱施設―なぜ進まないのか、どうしたら進むのか
開催趣旨(木口恵美子)
日本において脱施設化が進まないのはなぜか(鈴木良)
知的障害のある人の暮らしをどう考えてゆくのか(小泉浩子)
ディスカッション(鈴木良・小泉浩子・麦倉泰子・木口恵美子)

●特集II障害の歴史―歴史学と障害学が交わる場
企画趣旨(大谷誠・中野智世)
近代ドイツにおける障害当事者運動の理念と活動―「身体障害者自助促進連盟(1919~1945)」を例として(中野智世)
扉を開けて―第2次世界大戦後イギリスにおける「知的障害児親の会」(大谷誠)
第2次世界大戦後のアメリカ合衆国における戦傷病者の社会復帰支援(藤原哲也)
昭和戦前期の王子脳病院と患者と家族の分析─医療倫理学と医学史の融合の一つの試み(鈴木晃仁)

  • 発売日 : 2020/12/15
  • 単行本(ソフトカバー) : 296ページ
  • ISBN-10 : 4750351083
  • ISBN-13 : 978-4750351087
  • 出版社 : 明石書店
  • 言語 : 日本語

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。