【内容情報】(出版社より)

「生活保護」と聞いて、皆さんはどのように感じるだろうか?
「働きもせず。金をもらい裕福な生活をしている」といった受給者を否定的にみている方が、約7割にものぼるという。
しかし、受給者の中には、病気で働くことができず、他に資産がないために、やむを得ず生活保護申請をするケースや、壮年期に年金を十分かけることができなかったために、いざ65歳になり年金受給の申請をしたところ、その金額では食べていけないので、生活保護申請に至った例がほとんどなのである。
では、なぜ生活保護を受給することが否定的にとらえられてしまうのだろうか?
それは、受給者の一部の方が不正に保護費をだまし取ったり、高級車を乗り回しパチンコ三昧。そういったごくわずかな例をテレビのニュースなどで報じられるからだと考える。
そこで、「生活保護=悪」といった考えが広く浸透しているような気がしてならない。
しかし、生活保護において不正を働くのは、何も受給者に限ったことではない。拙書では、保護行政に携わる職員の不正の手口も紹介している。
題名こそ「スライフールズ~あなたの知らない生活保護不正受給~」とセンセーショナルな切り口ではあるが、筆者の願いは、保護行政に携わる職員も多かれ少なかれ不正を行っているのであり、そのような不正を行えるような現行の生活保護制度そのものに問題があるということを強く訴えたいのである。それによって、制度改正を促し、人々の「生活保護受給=悪」というイメージを多少なりとも払拭したいとも考えている。
さらに、生活保護の正しい実態を多くの方々に知って頂きたいという願いもある。
生活保護受給は、国民の権利である。憲法第25条に定める生存権を具現化したものなのだ。
そのことをどうかご理解頂きたい。

  • 発売日 : 2020/12/15
  • オンデマンド (ペーパーバック) : 198ページ
  • ISBN-10 : 480209129X
  • ISBN-13 : 978-4802091299
  • 出版社 : NextPublishing Authors Press
  • 言語 : 日本語

購入はこちら

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。